一段上を目指せ。「本物」を目指せ。 -2097ページ目

自分が目指したいもの

生まれて初めて、「数字で表せないもの」を知った。


今年の3月に少林寺拳法の本山合宿に行った時。


自主練時間に、少林寺の専門学校の人と組んだ。


彼は、こちらが突きを打つのだが、一瞬自分より早く動き、全く当たらない。


タイミングを完全に外された。



「攻撃心が霧散した」



「攻撃するぞ!」と意気込んで突きを放つのだが、外されて「空虚になった」。


一瞬何が起こったのかわからず、ボーっとしてしまった。


そのタイミングは、数字で表せない。



「質感」と言えばいいだろうか。それでも現実を汲み尽くせない。



力云々ではない。動くスピード云々ではない。何度やっても同じ。



彼に経験どれ位か尋ねたところ、小5で初めて10年目だと言う。19歳だ。


彼と出会って思った。


俺一生、彼に追い付けないかも知れない。



理屈じゃなく、感覚で圧倒された。


「自分にはもしかしたら一生かかっても追い付けない存在がある」


そう強く悟った。その日は宿舎帰っても、不安が止まらなくなった。


それ以来、おごりを捨てる覚悟がついた。




本物は、「人間の感覚への効果」が他と比較にならないレベルにある。


会うだけで、話するだけで、一緒に練習するだけで、感覚が磨かれていく。


切り口ごとに、違った角度から見れば違った色で輝く。





最初の1秒間に込められる意味の量、技の効果、相手への効果。


つまり、「初速が違う」のも本物の基準の1つだ。


迷ってたら初速はつかないどころか、1秒で勝負を決せられない。



1秒決戦」。


自分が何が何でも達成したい目標。チャンスが来たら1秒で勝負を決っせると自信今持ってるか。


そこまで1秒に意味込められるか。





「一夜にして成功を収めるには、20年かかる。」  (アメリカのコメディアン、エディ・カーター)



今できない事は、明日もできない。