相場を知る。最高を知る。最高から入る。
前々回に出た「キーワード方式」の話の続き。
キーワードのイメージが直感的に湧くようにするには、具体的に最高傑作と言われる物を目で見て学ぶのが一番手っ取り早い。
『ゲーテとの対話』でゲーテが曰く、
「趣味というものは、最高の作品に接してのみ作られる。自分の趣味をちゃんと確立すれば他の物を判定する尺度を持ったことになる。」
基礎からとか、いろいろ細かい事から詰めるのも一手だが、完成した作品から感覚的に学ぶのだ。
要は、最高位置へのcatch upを目指す人間は、ひたすら模倣であるが、どうせ真似するなら最高を真似する。
相場を知り、短期間で最高傑作を模倣しきれれば、もう大変なレベルだ。
それは、自分を支える栄養源だ。
情熱を注ぐのであれば、一番いいものに注げば、時間の空費を避けられる。
参考図書:『座右のゲーテ』齋藤孝著、光文社新書刊