別々の地平
今自分の周りにいる人は皆、別々の地平に立ち、別々の方向に旅立っていく。
学校のクラスメイトを思い浮かべればいい。
いつも一緒の空間にいると、ずっと今が続いてくと思い込む私たち。
でも。
あのときの皆は、今別々の地平で活躍してる。
教室とは、バラバラの道に向かう、全く違った個人が、一時的に集まってた奇跡に過ぎない。
親とだって、いつか永遠の別れの日が来る。
親ですら、自分とは違う地平に立っているのだ。
死後の世界って、人間の作り話。死んだら物理的に無になる。
魂は人の心の中では生き続けるかもしれない。だが、魂自体は無に帰すのだ。
この世の全てとの関係が切られる事。終了する事。それがすなわち死だ。
持ってるお金。家。家族。友人。先輩、後輩、取引先、恩師・・・
あらゆる「関係」の終了。
今煩わしいかもしれない。でも、死んだら全てが無関係の世界なんだ。
生きるしかない。