一段上を目指せ。「本物」を目指せ。 -2084ページ目

カオス→コスモス

白雪姫は、午前0時を過ぎてまだ舞踏会にいた為、元の格好に戻されるという厳罰を食らった。


この物語が書かれたのは16世紀。


16世紀に、皆が共有するスタンダードとなる時間が存在したのか。そもそもそんな時計は存在したのか。





何故仕事をするのか、学ばなければならないのか、規則に従わなければならないのか。


それは無秩序を減らし、秩序を多くしていくことではないか。


以下、ギリシア哲学のキー概念「ロゴス」、「カオス」、「コスモス」を使い、解説していく。




ロゴス」という言葉の元の意味は「拾い集めること」。

ぐちゃぐちゃの無秩序を拾い集めて秩序あるものにするもの。現実の目に見える対象を認識するのは、「言語」の力。

「言語」には意味があり、その意味の筋道が「論理」である。

その「言語」「論理」は、人間の「理性」によってコントロールされる。

つまりロゴスの意味は①理性論理言語、とまとめられる。


カオス(混沌、無秩序)がロゴスによって秩序付けられ、コスモス(秩序・整然)の世界を創っていく。



「カオス」の反対語は「コスモス」だ。


「コスモス」は現在でこそ宇宙の意で用いられるが、元は「秩序」の意であった。


ギリシア人が、宇宙を秩序あるものと捉え、宇宙の意が後から加わったものだ。




この世の中は、カオスコスモスの2つに分けられる。


この世の中は秩序ある世界にする為に人は働く。学ぶ。


逆の角度から言えば、


「働いたり学んだりするのは、秩序ある世界を作っていく為である。」


時間の観念が厳しいのも、秩序維持機能がしっかりしているということ。