
守屋山山頂の守屋神社奥宮。赤い鉄柵に囲まれた、小さな石の祠です。その手前が見事に古来からの磐座ですね。パワースポットとして、色んな人が、イロイロと怪しい書き込みをしているところですが、問題は、何故、祠が鉄柵で囲まれているのか、にあります。この神様は雨乞いの神様として霊験あらたかだそうで、その願い方が、随分と変わっている。神様を怒らせると、雨を降らせてくれるというので、昔からここの村人は、ここにある祠を谷底に突き落としたのだそうです。雨乞いのたびに、祠を落として、また、作って、わざわざ山のテッペンにすえるのですから、ちょっとこれはたまったもんではない、いつの頃からか、その風習をやめさせるために、祠を鉄柵で囲ってしまったとのこと。こんな話、あまり聞きません。
さらに、里宮の方ですが、私が行った数年前、鳥居に注連縄が掛かっていたのですが、その位置が異様に低い、背の低い私が潜ろうにも、腰を折って通り抜けた位ですから、まるで立ち入り禁止のロープみたいだと感じたものです。本殿の扉も、私が参拝した折には直してありましたが、その数年前まではずっと、こわれて宙ぶらりんのままの状態が長く続いていたそうで。
なんか、全体的に、ここの神様は、ナイガシロにされている! そういう印象ばかりが、この守屋神社には、つきまとうのでした、少なくとも私には。物部守屋神社という、あまりにも輝かしい名前にもかかわらず、です。
そこでふと、変な考えが浮かんだのでした。私は古物の世界の底辺をさまよっている身ですから、古物の贋物、偽物というものの事を、嫌というほど、知っています。偽物が本物のフリをする時の武器は何と言っても、本物の「名前」(ブランド)であることは言うまでもないことです。例えば、ライターのジッポーなんかの底の刻印、これは、金属の印鑑みたいなやつで打ち付けて刻むのですが、偽物はこれができないので、ルーターかなんかで、削って「Zippo」の文字を刻む。すると、その字体は、ポンと打った刻印より、ハッキリとしたものになるのですね。ルイ・ヴィトンのモノグラムのあの模様も、本物とコピーを比べてみると、本物のほうが薄ボンヤリとしているわけです。18金のネックレスなどは、K18の刻印は隅の目立たないところに打ってあるものですが、一度、喜平ネックレスでパーツの一つ一つに、ご丁寧にもK18の刻印が打ってある真赤な偽物を見たことがあります。ニセモノなるがゆえに、名前を強調する!
私は、物部守屋神社という、あまりにも立派な名称に、ニセモノの気配を感じてしまったのでした。元がニセモノだということに、ここの村人たちはウスウス気づいていて、それで、祠を突き落としたり、社殿の扉が壊れていてもホッタラカシにしたり、している風習が残っているのでは?と。それでは、そのニセモノの正体とは?
続く