皮革の性質
✿ 熱に弱く高熱にあたると硬化収縮したり、
水に濡れると柔軟性したり皮革に変化を起こしやすい。
✿ 染色堅ろう度が弱く脱色など、色の変化が起きやすい
その為、異なった色の皮革の組み合せは色泣きしやすい。
✿ 汚れやシミが深部まで浸透しやすく、カビやシミが完全に落ちにくい。
このように皮革には、色々変化が起こりやすい性質を持っているので
着用時だけでなく保管時も注意が必要です。
高温で湿度の高い所をさけ
よく乾燥した後、乾燥剤を入れて涼しい所に保管してください。
高価な皮革を綺麗に長く着用する為にも。
汗抜きクリーニングとは
汗抜きクリーニングは、
水洗いをすると縮み・色落ち・型崩れする衣類を特殊な溶剤を入れて
できる限り風合いが変わらないように仕上げて洗う水洗い方法です。
ドライクリーニングでは落とせない、
汗や汗による臭いなど水溶性の汚れを落とすことができます。
ズボンなど直接肌に触れる物におすすめです。
ぜひ一度試してみてください。
七五三
子供の成長を祝う年中行事の日に着た晴れ着は
大切な思い出と一緒に保管したい物です。
汚したつもりはなくても、思わぬ汚れが付いている事があります。
汚れが付いたまま保管をしていると、汚れから変色になったり、
カビがはえたりする事があります。
大切な晴れ着を綺麗なまま保管する為にも しまう前に洗濯をおすすめします。
防虫剤
防虫剤には4種類あります。
衣類と自分にあった防虫剤を見つけてください。
同時に使うと大切な服を傷つける場合があります。
*エムペントリン(ピレスロイド系)
銅を含む金属製品(真ちゅうなどのボタン)痛める場合があります。
防虫剤特有の臭いが苦手な人におすすめ
幼虫に高い効果
*パラジクロロベンゼン
プラスチックフィルムを使った金糸・銀糸・ラメ製品・合成皮革
を痛める場合があります。
ナフタリン・しょうのうとの併用はダメ
薬剤の拡散が早い
*ナフタリン
においが穏やかで、長持ちするので和服をしまうのにおすすめ
パラジクロロベンゼン・しょうのうとの併用はダメ
*しょうのう
金糸・銀糸・金箔に直接触れないように
自然由来の成分で適度な効力の為衣類にやさしい
パラジクロロベンゼン・ナフタリンとの併用はダメ
ドライクリーニングって何?
ドライクリーニングとは油で洗うことです。
油と言っても、衣類の汚れを綺麗に落ちるように生成された石油で
ドライ溶剤と言います。
なぜ、ドライクリーニングするのか!
ドライ溶剤は、ティッシュペーパーを洗ってもそのままの形で残るぐらい
繊維に優しい液体です。
家庭で洗うと縮んでしまう、ウール・シルク・麻などの衣類も
ドライ溶剤で洗うと型崩れもなく洗うことができます。
油の汚れをおとすのも得意です。
服のテカリ‼
黒や濃い色の服の肘・背中・お尻など、テカリが気になった事がありませんか?
長時間着用により生地の表面の毛が摩擦や圧力で
削れたり、つぶれてしまう事が原因でおこります。
テカリがひどくなる前に少しの手間でお気に入りの服が長持ちできます。
1,ブラッシングをする
なるべく厚みのあるハンガーに服をかけ、
布目に沿って軽くブラッシングしてください、
これだけで倒れている毛が立ちあがりテカリが改善します。
2,アイロンをかける
ブラッシングをした服にあて布をして
アイロンを浮かし気味にしてスチームアイロンをかけます。
スチームの湿気で生地の毛が立ち上がりテカリが改善します。
スチーム後は湿気が残っているので
風通がいい日陰で干しをしてください。
撥水と防水の違い
撥水と防水は全然違うものです。
撥水加工は・・・水をはじく加工
防水加工は・・・水を通さない加工
撥水加工は生地の表面にコーティングしてはじく加工です。
空気や湿気は通すので通気性が保たれます。
表面にする加工なので使用とともに効果は落ちていきます。
防水加工は生地そのものを水を通さない素材にする加工です。
空気や水を通さないので蒸れやすいです。
生地自体の加工の為、防水効果が落ちにくいです。
寝具の衣替え
10月は、夏から冬の寝具の衣替えの時期です。
湿気の少ない晴れた日に夏の使わなくなった寝具を洗濯し、しっかり乾燥します(生乾きのままではカビやダニの原因になります)
その後圧縮袋などに入れ保管中に湿気を含まないようにします。
冬布団は使う前に陰干しをし、収納時の湿気やこもりがちなにおいを発散させます。
毛布は陰干しをしたのち、ブラッシングでホコリを取り毛並みを揃えると風合いがよくなります。毛玉が気になる場合はハサミで切り取ります。
快眠の為のひと手間‼
秋もカビが生えやすい
カビと言えば梅雨と思いがちですが
秋も台風などで、湿度が高く気温も夏ほど高すぎず適度な暖かさでカビも
過ごしやすい時期です。
カビが好む服は、洗わずに湿度と気温が高い所に保管している服です。
カビのエサは、汚れや皮脂です。
一度衣類にカビが生えると、洗って落ちた! と思っても少し時間がたつと
再発生することや、変色することがあります。
大切な衣類にカビを生やさないためにも適切なケアをしてくだし。
消毒液のトラブル‼
ウイルス対策で消毒液を使うことが増えていますが、それに伴い衣服の色落ち変色のトラブルも増えています。
次亜塩素酸ナトリウム溶液 と 次亜塩素酸水 は名前は似ていますが別物です。
次亜塩素酸ナトリウム溶液は、
*ハイターなどの塩素系漂白剤です、色柄物やデリケート品は変色などダメージを受けやすいです。
次亜塩素酸水は、
*食塩水を電気分解し生成する液体です、色柄物やデリケート品でもダメージを受けにくいです。
(ただし、使い過ぎるとシミになる場合や熱を加えると
脱色する場合があります。)
◦◦◦◦◦ 大切な服を守るために注意してください ◦◦◦◦◦