ユダヤ人イエシュア信者と異邦人イエシュア信者が
決裂した理由ははっきりしています。
1つは、ローマ帝国による、死刑と重税による弾圧です。
トラーの教えを生きる、教える、神の記念日、過越や仮庵の祭りを祝う事を妨害される、禁じる。
そうすれば、どうなると思いますか?ユダヤ人は決死の覚悟で
神の言葉を守ろうとしました。でも異邦人は所詮新参者、
異教神の教えに混じるのは平気な生い立ちなので、さっさと
神の教えを捨てて、ローマの教え=西洋教父達がユダヤ的要素を
捨てた教えに寝返って行ったのです。
混ぜ物の教えはすでに異邦人教父達により1世紀後半から
ありました。パウロ達が去った後、勝手な教えを編み出した。
これは2つ理由があります。1つは彼ら異邦人西洋教父は
ヘブライ聖書に根付いた知識が無い、神の言葉を生きる生活に
根付いていない。この2つです。そして約束の民に加わった
意識が無い。
そして、もう一つはローマ帝国からの弾圧です。ローマはユダヤ人を弾圧し続けて行きました。これはイエシュアが来られる前から同じですが、拍車がかかりました。何故ならユダヤ人はイスラエルを統治する王を懇願しているから。そうするとローマ皇帝の
地位が危ない。ユダヤ人は反逆を起こす。
その結果が70年ADのユダヤ人暴動、それに対抗する
ローマ帝国によるエルサレム神殿崩壊と、110万人のユダヤ人殺戮です。そしてユダヤ人をエルサレムから追放した!
この様な政治的背景があり、ユダヤ人は殺され、散らされ、
異邦人達は、ユダヤ人と思われないように、トラーを生きる
事をやめる。ペテロの裏切りと同じ性質の事を異邦人は
繰り返しやったのです。
でもクリスチャンの世界では歴史の中の出来事を学ばず、
西洋教父達が聖書を否定する教えを編み出した事を知らず、
神が昇天以降神の言葉や教えを変えたと言う聖書にも
書いていない嘘を本気で信じ込んでいるのです。
今の時代も同じです。誰が何を企んでも、最後は”イスラエルの神”の計画だけが遂行され神の統治する世界は永遠に固く立つ。
誰一人悪を持って身を固くたてられないと神が言われた通りに
最後はなるのです。歴史上世界の全てを自分の支配下にしようと企てた、この地の面に現れたどの帝国も王国も皆最後の結末は
衰退したのです。神の言葉、教えを生きない国は皆滅びた。
ヒットラーも消えた。
そして最後はイエシュアが再び現れるでしょう。秘密軽挙なんて無いです。聖書では無い。世界中の人類皆に同じです。
これを今ユダヤ人も待ち望んでいるのですよね。
いや分からなくても、世界は皆”悪”の手から救出を待ち望んで
いるのです。
聖書に記載されている様々な歴史の中の出来事は繰り返されて
います。
イエシュアが地上に来られる前も、後もイスラエルは別の国の
支配下で弾圧をされ続けて来ました。
日本人は直接”植民地”にされなかった唯一のアジアの国であると
共に、戦後時代に生まれた日本人には余り直接ピンと来ない、
実感しないものですが、他国に占領され、他国の支配下らにある
状態。それが暮らしやすい状況なら未だしも、エジプトの様に
奴隷にされ、偽の神々に仕えさせられ、本物の神に繋がれない
命から離れた生き方。
エステル記を読むと、もうこれで私達は殺されてしまう!と言う所まで来た時に、エステルは命がけで、王に懇願するのです。
最後に神が介入し、ユダヤ人全殺戮を企てた人ハマンは、自分が用意した木にかけられ、王に処刑されます。
これが神の方法なのだ、救い出してくださる神を期待して待ち望むのです。
エステル記
3:1その後、クセルクセス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを引き立て、同僚の大臣のだれよりも高い地位につけた。
2王宮の門にいる役人は皆、ハマンが来るとひざまずいて敬礼した。王がそのように命じていたからである。
しかし、モルデカイはひざまずかず、敬礼しなかった。
3王宮の門にいる役人たちはモルデカイに言った。
「なぜあなたは王の命令に背くのか。」
4来る日も来る日もこう言われたが、モルデカイは耳を
貸さなかった。モルデカイが自分はユダヤ人だと言って
いたので、彼らはそれを確かめるようにハマンに勧めた。
5ハマンは、モルデカイが自分にひざまずいて敬礼しないのを
見て、腹を立てていた。
6モルデカイがどの民族に属するのかを知らされたハマンは、
モルデカイ一人を討つだけでは不十分だと思い、クセルクセスの国中にいるモルデカイの民、ユダヤ人を皆、滅ぼそうとした。
7クセルクセス王の治世の第十二年の第一の月、すなわち
ニサンの月に、ハマンは自分の前でプルと呼ばれるくじを
投げさせた。次から次へと日が続き、次から次へと月が
動く中で、第十二の月すなわちアダルの月がくじに当たった。
8ハマンはクセルクセス王に言った。「お国のどの州にも、
一つの独特な民族がおります。諸民族の間に分散して住み
、彼らはどの民族のものとも異なる独自の法律を有し、
王の法律には従いません。そのままにしておくわけには
まいりません。
9もし御意にかないますなら、彼らの根絶を旨とする勅書を作りましょう。わたしは銀貨一万キカルを官吏たちに支払い、
国庫に納めるようにいたします。」
10王は指輪をはずし、ユダヤ人の迫害者、アガグ人ハメダタの子ハマンに渡して、
11言った。「銀貨はお前に任せる。その民族はお前が思うようにしてよい。」
12こうして第一の月の十三日に、王の書記官が召集され、
総督、各州の長官、各民族の首長にあてて、ハマンの命ずるが
ままに勅書が書き記された。それは各州ごとにその州の文字で、各民族ごとにその民族の言語で、クセルクセス王の名によって
書き記され、王の指輪で印を押してあった。
13急使はこの勅書を全国に送り届け、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、しかもその日のうちに、ユダヤ人は
老若男女を問わず一人残らず滅ぼされ、殺され、絶滅させられ、その持ち物は没収されることとなった。
14この勅書の写しは各州で国の定めとして全国民に公示され、人々はその日に備えた。 15急使は王の命令を持って急いで出発し、要塞の町スサでもその定めが公布された。スサの都の混乱をよそに、王とハマンは酒を酌み交わしていた。
4:1モルデカイは事の一部始終を知ると、衣服を裂き、粗布をまとって灰をかぶり、都の中に出て行き、苦悩に満ちた叫び声をあげた。
2更に彼は王宮の門の前まで来たが、粗布をまとって門に入る
ことは禁じられていた。
3勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、
涙を流し、悲嘆にくれた。
4女官と宦官が来て、このことを王妃エステルに告げたので、
彼女は非常に驚き、粗布を脱がせようとしてモルデカイに衣服を届けた。
しかし、モルデカイはそれを受け取ろうとしなかった。
5そこでエステルはハタクを呼んでモルデカイのもとに遣わし、何事があったのか、なぜこのようなことをするのかを知ろうとした。ハタクは王に仕える宦官で、王妃のもとに遣わされて彼女に仕えていた。
6ハタクは王宮の門の前の広場にいるモルデカイのもとに
行った。
7モルデカイは事の一部始終、すなわちユダヤ人を絶滅して
銀貨を国庫に払い込む、とハマンが言ったことについて詳しく
語った。
8彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、これをエステルに見せて説明するように頼んだ。同時に、
彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。
9ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた。
10エステルはまたモルデカイへの返事をハタクにゆだねた。
11「この国の役人と国民のだれもがよく知っているとおり、
王宮の内庭におられる王に、召し出されずに近づく者は、
男であれ女であれ死刑に処せられる、と法律の一条に定められております。ただ、王が金の笏を差し伸べられる場合にのみ、
その者は死を免れます。三十日このかた私にはお召しがなく、
王のもとには参っておりません。」
12エステルの返事がモルデカイに伝えられると、
13モルデカイは再びエステルに言い送った。「他のユダヤ人は
どうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。
14この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
15エステルはモルデカイに返事を送った。
16「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために
三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。私も女官たちと
共に、同じように断食いたします。このようにしてから、
定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、
死ぬ覚悟でおります。」
17そこでモルデカイは立ち去り、すべてエステルに
頼まれたとおりにした。
続く