エリエリ「手が挟まった時、思わず叫んじゃったよ」
可愛そうに、さすがに爪が剥がれるほどの痛みなら叫んでしまうのも無理ありません。
その時、包帯の中の指は見ませんでしたが、彼のパーカーに飛散した血の痕がその傷の痛々しさを物語っていました。
夕食を終えてホッとしたエリエリは、一連の出来事の疲れで、いつの間にかソファーに体をうずめて眠り込んでいました。
その間、先ほどからエリエリがしている包帯にすごい興味の目を注ぐ家のニャンコがいます。
あわよくば包帯と戯れたい、と言わんばかりに...。
それを面白がるヨシヨシ。
そして、私が目を離した隙に事件が発生しました。
ニャンコがエリエリの包帯を外してしまったのです。
しかし、それはニャンコだけのせいではありませんでした。
残酷にもヨシヨシがニャンコをエリエリの手に近づけようと、ドラムスティックキャンディーを包帯の上に乗せていたのです。
何てことを...。
悲しいかな、日頃から弟に対する嫉妬心とライバル心が強いため、このような行動をとってしまうヨシヨシ。
分からないでもないのですが、少し度を越すこともしばしば。
私達にとっては二人とも可愛い子供達なのですが、どうしても先に生まれたヨシヨシにすると、エリエリがいつも鼻の上のたんこぶのようで、後先考えず、こういうことを弟にすることがよくあります。
このことに関しては、ヨシヨシにプラス思考と思いやりの心を与えて下さるよう、神様にお祈りし続けていくしかありません。
さて、話がずれましたが、エリエリの外されてしまった包帯を元に戻す時、ちょっと指の方を見たのですが、血で赤くなっていて爪の状態がどうなっているのか良く見ることは出来ませんでした。
というか、注視できなかったというのが事実です。
そして翌朝、主人とエリエリは手術をしてもらいに病院へ行ったのですが、形成外科医が手が空いたら手術をしてくれることになり、二人はそのまま6、7時間待っていました。
その間、エリエリは手術に備えて朝から何も食べていないので、お腹がペコペコ状態です。
そうして、ようやく手術をしてくれるのかと思いきや、御医者さん曰く、「今日はもう時間も遅くなったんで手術しませんから、明日の朝また来てください」と言われて帰って来たというではありませんか。
なんだ、このいい加減な対応...。
これが、瀕死の状態だったらどうたったんだろうという疑問が残ります。
まー、今のNHSは予算不足の人員不足、それに加え自国ではなく他国籍の医者や看護師に頼っている状態です。
その上、現政権になってから色々と改変され、ますます大変になっているのがNHSなのではないでしょうか。
そんなこんなで、結局手術を受けずに二人は帰宅。
次の日の木曜日の朝に、手術を受けることが出来ました。
手術後、麻酔が覚めてから4時間ほど様子見のため病院に滞在し、それからグランダッド(主人の父)が二人を迎えに行ってくれました。
何とか、無事に手術は終えたようなのですが、どうも爪を元に戻すことが出来なかったようなことを言われたらしいのです。
でも、前日先生は、爪を元に戻すようなことを主人に言ってた筈だったのですが、結局手術をしてみたらだめだったと言うことでしょうか。

ここで、主人と私は思ったのです。
怪我をした当日、あるいは翌日中に手術を受けていれば、もしかしたら細胞が生きていて、爪がくっついたのではなかろうか...と。
でも当のエリエリが全然気にしていないようなので、まー良いのかな、という感じです。
因みに昨日(9月24日)、病院で包帯を交換する際に、エリエリが自分の指を見たらしく、私が爪はどうだったか聞いてみると、付いているようだと言うのですが、実際のところ完全に包帯が取れてみないことには何とも言えません。
何れにせよ、指が捥げなかっただけでも不幸中の幸い、神様に感謝です。
Thank you Lord!