出かける日の朝方に私が見た夢があまりいい感じがしなかったので、エリエリが出かける時に何もなければ良いなと思っていました。
去年も同じ所に行っていたので安心していはいたのですが、何となく気がかりだったからです。
夜になり、いつもだと無事到着したというメールが引率の先生から届くところなのですが、その夜は結局何のメール連絡も来ませんでした。
でも、きっと無事に着いたのだろうと思い、その夜はそのまま眠りにつきました。
そして、次の朝10時ぐらいに無事到着の連絡メールが届いたので、ひとまず安心し、きっと去年のように楽しく過ごして来るんだろうなと思っていたのです。
そう思っていたところに、突然ドアが開く音がして主人が入ってきました。
随分早い帰りではありませんか。
どうも、家で出来る仕事だからということで早めに帰って来たようです。
それからお昼が過ぎ、午後の2時半辺りだったでしょうか。
突然家の電話が鳴り出しました。
主人が出ると、それはエリエリの担任の先生からでした。
先生によると、エリエリが怪我をしたというではありませんか。
そして、どうも外に出かける時に、左手をドアのヒンジ側の部分にかけて長靴を履こうとしていたらしく、先に出て行った友達がそこにエリエリの手があるのを知らずにドアを閉めたらしいのです。
そうしたら、そのドアが防火戸のような扉で勢いよく閉まり、エリエリの指が挟まってしまいひどい怪我なので、これから近くの病院に連れて行くという知らせでした。
それを聞いて主人は、今日帰って来るのか聞いたのですが、その時点では、先生は明日でも大丈夫ではないかと言っていたようです。
それから、何回か先生との電話のやり取りがあり、病院の看護師さんに換わってもらい、詳しい状況を教えてもらいました。
それによると、どうも指三本が怪我をしていてレントゲンを撮った結果、骨は折れていないとのことでした。
でも、爪が剥がれ落ちそうな状態で、形成外科手術が必要らしいのです。
手紙とレントゲンのディスクを持たせるから、それを持って明日行く病院の医者に見せるよう言われました。
主人と私は、今日じゃなくて明日で大丈夫なんだ...、と思い少しほっとしました。
その会話の後、再び担任の先生に換わり、これから学校から他の先生を呼んでエリエリを家まで送るとのことでした。
この時、エリエリの幼少時代の怪我 のことが私の脳裏を横切りました。
最後の先生からの連絡からおよそ2時間後、家のドアが開き、血痕がついたパーカーに痛々しく包帯を巻いた手とともにエリエリがリビングに入って来ました。
迎えに行った先生と担任の先生が外に立っています。
主人が、詳しい事情と病院について話を聞いてくれています。
やはり、病院に行くのは今日じゃなくて明日でいいらしく、また、キャンプ場に残してきた荷物は、翌日持って来てくれるとのことでした。
