痛くて足を引きずるヨシヨシに車椅子が用意されるでもなく、救急車のお姉さんは「私に着いて来てくださいね」と言って先をすたすた歩いて行きます。
はは、さすがイギリス...。
でも、何とかヨシヨシは歩けていたので大丈夫なのかな...。
そして、緊急子供外来で手続きをした後、ヨシヨシの番が来るまで待つことになりました。
待合室の長椅子に座り、改めてヨシヨシの怪我した左足を見ると、やはり親指の付け根あたり全体が紫色に腫れ上がっています。
私は彼のその足に手を触れ、心の中で祈りました。
「聖霊なる主よ。どうぞヨシヨシの足にあなたの癒しの御手を伸べて下さい。必ずこの足の腫れが引き、痛みもなくなり癒されることを信じ感謝します。イエス様の御名によってお祈りします。アーメン」
それから待つこと2時間弱、その間、帰宅した主人が私達が家にいなかったのを心配して、私の携帯に電話をよこしていたようですが、私が出なかったため、妹さんから情報を得て、私達がいそうな病院に電話をかけてきました(どうして妹さんが事故のことを知っていたのかは省略します)。
まさか、救急の受付に電話がかかってくるとは思ってなかったので驚きましたが、事の次第を簡潔に主人に報告し安心するよう話して切りました。
そうしてようやくヨシヨシの診察の番です。
お医者さんらしき若い男性が、「こっちに来て」と言って通してくれた部屋に私達は入り、ヨシヨシはベッドに座り足をその人に見せました。
お医者さんらしき人「うーん、腫れてるね。もしかしたら骨折してるかもしれないから、レントゲン撮りますね。この部屋出たら右に曲がって何たらかんたら(覚えてない)の所にレントゲンの受付があるから、そこ行って手続きしてレントゲン撮ってもらって。終わったらまた戻って来て」
私「分かりました」
それから、診察室を出てレントゲンの受付を子供達と探したのですが、今一見つけられず、結局何人かの看護師さんらに聞いたものの、ほとんどの看護師さんが口で説明するだけて、私達をその場所へは連れて行ってくれません。
NHSがとても苦しい状態にある今の現状では、いちいち患者に親切にしている余裕がないのでしょう。
これが10年くらい前だったら違っていたのではなかろうか...という思いが頭を過ぎったのを覚えています。
方向音痴な私も悪いんですけど。
がしかし、その中で嫌々ながらも最終的に案内してくれた看護師さんがいたので助かりました。
そして、ヨシヨシのレントゲンを撮り終え何とか無事に元の場所へ戻り、さっきのお医者さんに呼ばれるのを待ちました。
その後まもなくしてヨシヨシが呼ばれ、先ほどの診察室へまた入って行きました。
お医者さんらしき人「あー、やっぱりちょっと骨折してるね。とりあえず、足に負担をかけないよう、スリッパとかリラックスできる履物履かせて過ごさせて下さい。あと、激しい運動はしないようにね。一週間後にまた来てください。受付で予約入れてね。行き方簡単だから、ここ出たら右に曲がってまっすぐ行って何たらかんたらの出口のすぐ前にあるから。僕もこのカルテ持って行くから」
それにしても、足に添え木を当てるとか、湿布か何かしてくれるとかそんな応急処置もなしで、ただレントゲン撮って終わりとは...悲しすぎる。
まー、そんなこんなで納得いかないまま次の予約を入れて帰途に着いた私達でありました。
帰りはバスに乗って帰って来たのですが、私がバスに手を上げて合図をしなかったため二バスほど乗りそびれてしまい、子供たちにブーイングされてしまいました。

そして、次男がこのバスは自分たちの目的地まで行かないから此処で降りよう、といって降りた所から家まで歩いて30分。
ところが、あのバスはもう少し先にあるバスステーションまで行くものでした。
次男よ、余計なことを言ってくれてありがとう。
しかし、そんなでも文句を言わず痛いであろうはずの足で歩いてくれたヨシヨシ。
見ると、びっこを引いてないではありませんか。
さっきまで、足を引きずっていたのに普通に歩いています。
もしかして、神様が治して下さったのかも。
私「足、痛くない?」
ヨシヨシ「少し痛いけど、大丈夫」
ホント、普通に歩いてます。
結局家に着いたのは午後8時過ぎで、首を長くして待っていた主人が簡単な食事を作っていてくれていました。

こうして、嵐の(!?)9月9日は無事に過ぎ去りました。
因みに、数日後、完全に痛みもなくなり普通に歩いているヨシヨシを見て、私達は次の週に控えた病院の予約をキャンセルすることにしました。
行っても同じような対応をされるのが落ちで、無駄なような気がしたのもあるからです。
ということで、ヨシヨシの足の怪我は数日で完治してしまいました。
神様に感謝です。
