誰だと思い出てみると、ハイスクールに通い始めたヨシヨシから。
ヨシヨシ「マム(私のこと)、車に引かれちゃった」
私「はー?」
ヨシヨシ「今、ちょっと電話換わるから聞いて」
この時点で誰と電話が換わったのか把握していない私です。
換わった人「あ、もしもし、お母さんですか。実はお子さんが車に引かれまして、引かれたといっても足だけなんですけどね。腫れてるようなので、異常がないか病院まで搬送したいんですけど、お母さんここまでこれますか?」
私「車がないもので、歩きだったら行けますが...。」
換わった人「じゃ、僕が10分後に迎えに行きますので待っててください」
私「わかりました」
その間にエリエリが帰宅し、事の次第と一緒に行かなければならない旨を告げました。
待ち時間が長くなるかもしれないので、携帯用のジュースとシリアルバーとチョコレートをカバンに急いで詰め込み、待つこと数分。
ドアをノックする音が聞こえたので、すぐに扉を開けると、そこには警察官のお兄さんが立っているではありませんか。
ここで、私は初めて気づいたのです。
私が電話越しに話していたのは、この警察官のお兄さんだったということを...。
警察官「準備は出来てますか」
私「はい、この子(エリエリ)も一緒にいいですか」
警察官「勿論です」
ということで、私とエリエリはパトカーに乗ってヨシヨシのいる事故現場へと向かったのでした。
その間、警察官のお兄さんの話では、ヨシヨシは横断歩道を渡り切り、片方の足が道路側に残っていたところを、ゆっくりと走り出した車のタイヤに踏まれてしまったらしいのです。
私としては、初めて聞くこの引かれ方だったので今一ピンと来ませんでしたが、何となく想像がつきました。
そして、倒れてしまったヨシヨシに気がついたドライバーの女性が999(緊急)コールをしてくれたようでした。
結局、そのドライバーの女性には会うことなく終わりましたが、命に別状はないということと、ちゃんとヨシヨシを気遣ってくれたドライバーの方だったので、私としては恨む必要は全然ないなー、といった感じです。
警察官の方は、何か疑問なことがあったら連絡して来てくださいとは言っていましたが...。
さて、現場に到着し、警察官のお兄さんが救急車の方に案内してくれて中にいるヨシヨシと会い、彼の足元を見てみると、引かれたのは左足で、見事に紫色に腫れ上がっていました。
見るからに痛そうです。
勿論本人は痛がっています。
しかし、この日、私達3人は初めての救急車体験をすることになりました。
以降はあまり体験したくないですが...。
