昨夜遅く、突然「ドンドンドンドン」とフロントドアを勢いよく叩く音が聞こえてきました。
時計の針は、既に11時を回っています。
主人が「今頃誰だろう?」と言いながらドアを開けると、そこには、若者が立っていたそうです(私は、怖かったので出て行きませんでした)。
それから、主人に向かって訛りがちにおもむろにこう尋ねたそうです。
若者 "I'm a Russian. Can you give me a pound? I'm hungry."
それを聞いて主人は、拒否して何かされるよりは1ポンドくらいで済むのならと思い、彼を外に待たせて2階にある小銭入れを取りに行き、その中から調度あった3ポンドを彼に渡したそうです。
主人いわく、彼はこの家に入りたそうだったけれど、今のご時勢、知らない人物を家に入れた途端、「はい、さよならよ」は結構ざらなので、誰彼かまわず信じることは出来ないということで、彼を家には入れさせませんでした。
また、主人が見た感じでは不法移民らしかったそうです。
可哀想ではありますが、仕方がありません。
あわよくば、彼にちゃんとした住む場所と仕事が与えられることを望むばかりです。