さて、オレンジハウスでの生活について詳しく書く前に、ここで少しご近所さん達のことに触れておこうかと思います。
私達の家番は25だったのですが、まず23番に住んでいたお隣さんについて。
当時26歳だったトレーシーは、見た感じ強気系の体格のいいショートカットのシングルマザーで、3歳のケイルブと二人暮らしでした。
彼女の旦那さんは、その数年前に、訳ありの喧嘩か何かで刺されて亡くなってしまったらしいのですが、その話を聞いた時点で、私の中で何か嫌な感じ(予感)を受けたのは確かです。
そして、息子のケイルブ、この子がまたくせ者で、ちょっとばかり痛い子だったのですが、最初の頃は、それなりに普通に彼等とも接してはいました。
そして、次に27番の家族について。
こちらの家には、どちらも恰幅のいいスティーブとリーという夫婦、それに3歳のジャックと1歳になるベンの4人が住んでいました。
彼等はどちらかというと、おっとりとした気のいい感じの家族だったと思います。
本当は、もう一軒29番のお宅があるのですが、そこのご夫婦は娘のエイミー以外、どちらかというと、あまり近所とは関わらない感じだったような気がします。
このようなご近所さん達が、私達の住む長屋の住人でした。