つい最近、幼い頃私が住んでいた家の事が、母と電話で話した時に出ました。
私たちがそこに住む以前のその前の持ち主の方の話がです。
その人は大工さんで、本当はあの家に住むつもりで建て始めたらしいのですが、とある理由で建築半ばで、あの家
を手放してしまったというのです。
その理由はというと、トイレを作っている最中に足場を崩してしまい、下に落ちて怪我をしてしまったかららしいのです。
果たして、普通それだけでせっかく建てていた家を、完成させずに手放してしまうものなのでしょうか
でも、母がずーっと前に、その前々の持ち主の方のお孫さんにあった時に、実はそれだけではない何かが’お祖父さんの家建築作業を中断させてしまったようなことを聞かされたそうです。そのお孫さんは、はっきりとは言わなかったようですが、どうも幽霊が出るような事をだそうです。
それで、トイレを完成させずに、そそくさとあの家
を別の人に売ってしまったようです。
そういわれてみると、確かにトイレの外に、昔お墓に使っていたような石がゴロゴロしていたし、何か出てきそうで夜一人で下のトイレ
に行けず、いつも母を起こして用を足したものでした。
それから、母がトイレの壁のシミが気になって何度もPenkiを塗り直していた記憶があります。
そのシミの形が決まって沢山の人の顔なのです。
そして、トイレに入る度に私は、なぜか怖さを紛らすため、逆にその顔たち
に話しかけていたものでした。
不思議なもので、住んでいた当時は家族の誰一人として、そのトイレの顔
の壁のシミのことや、幽霊
のことには一言も触れた事がなかったのに、あの家
を引っ越した後に実は...と色々と話が出てきたのです。
まだまだあの家にまつわる不思議で怖い(
)話は、いくつかあるので、それはまたボチボチ出して行くことにします。