月日は流れ、話は去年の8月のこと。
ダディちゃんの弟さん家族が、2週間程トルコにホリデーに行くというので
、彼らの猫ジャスパーを預かることになりました。
ジャスパーは15歳になるおじいちゃん猫で、活動的ではなく静寂を好む猫でした。
そんな彼が、興味いっぱいのハイパーな子供達のいる家に来てしまったのです。想像がつくとは思いますが、案の定うちのヨシヨシとエリエリは、ジャスパーを行くところ行くところ追いかけ、ちょっかいを出し始めたのです。
かわいそうなジャスパーは、それがきっかけ(だと思いますが)で、3日間ほど具合を悪くして物が食べられず、ボイラールームに置いてある小さいコーヒーテーブルの下で、動かずにじっとしていたのです。
ダディちゃんと私はジャスパーが心配になりました。私達のところに来たがために、子供達の犠牲になり、死んでしまうんじゃないか...とです。
私達は子供達に何度も、ジャスパーにちょっかいを出さないよう忠告したのですが無駄でした。
ホッとしたことに、ジャスパーは3日後、何とか元の状態に戻ってくれました。
「アー、良かった(*^o^*)」
しかし、子供達のジャスパーへの追いかけは止みませんでした。
2週間のジャスパーの預かり期間も、あと2日で終えようとした日のことです。
子供達に追い掛け回され、我慢が出来なくなったのでしょう。静寂を求めジャスパーは、おぼつかない足取りで庭の塀をよじ登り、お隣さんの庭へとエスケープしたのでした。
彼は隣の木の下に寝そべり、夕方まで動かずにじっとしていました(二階の窓からその様子をちょくちょく観察していた私です)。
夕方遅くになっても彼が戻って来ないので、私達は心配になり、ダディちゃがお隣さんに彼を引き取りに行きました。
ダディちゃん曰く、お隣さんは、ジャスパーが一生懸命に塀をよじ登ろうとして登れず、途方にくれているようだったと言っていたらしいです。
そして、ジャスパーの首にかけてあったネームタグを見て、飼い主の電話番号を見つけ電話したそうですが、誰も出てくれなかったとのこと。それもそのはず、飼い主はホリデー中なのですから...。
そんなこんなでジャスパーを無事に連れ戻し一安心。明日は、いよいよ弟さん家族がジャスパーを引き取りに来てくれます。
そして次の日、無事にジャスパーは飼い主の元へ帰って行きました。彼に平和がまた戻ってきたことでしょう。
と、ここまでは良かったのですが、数日後、私達にとっての悪夢が待っていたのです。
そう、3年前のノミの悪夢が再びです。
ジャスパーが一日中隣の庭にじっとしていた時に、大量のノミが彼の体にくっついてしまったようなのです。ノミ避けようの首輪を彼は付けていましたが、それはどうも期限が切れていたようで...。
今度も私達は非常に痒いノミのお世話になってしまいました。でも不思議なことに、エリエリだけがノミの害に合うこともなくケロンとしていました。
とりあえず、今回は2回目の経験ということで、ノミ専用の強力スプレーと煙霧発生器を購入し、前回よりも迅速に対処しました。
後で、ダディちゃんの妹さん経由で、弟さん家族宅でもノミの被害にあったと聞かされました。