デル・カルピオ伯爵夫人、ラ・ソラナ侯爵夫人の肖像 by ゴヤ 1795年
(以下、ルーブル美術館公式サイトなどより)
本作は、侯爵夫人が病気のために死の間際にあった38歳の時に描かれた。
夫人は自身、もう死の目前であることを知っていて、ゴヤに肖像画を依頼したのであるが、
実際に肖像画が描かれた直後の1795年に他界している。
画面の彼女は死を恐れているようには見えず、むしろ人生の最期に直面する用意ができているように見える。
侯爵夫人は全身像で表され、死を予期しているようにショール、ガーゼ、黒衣を纏っている。
同時に黒衣は、白いショールと美しいコントラストを見せ、
髪の毛に着けられたピンクの大きなリボンを引き立たせている。
このピンク色は、彼女の紅をさした頬と呼応している。
夫人は両手と両脚を交差させており、手には扇を持っている。
青白い顔は苦しんでいた病気を示唆しているが、いまだに理知的な容貌を呈している 。
夫人の孤独感を強調する無地で茫漠たる背景は、明らかにディエゴ・ベラスケスの伝統に負っており、
何も描かれていないために、鑑賞者は、死の間際の侯爵夫人の視線を凝視する羽目になる。
ゴヤは、侯爵夫人と鑑賞者の間に静かな対話を生み出しつつ、
彼女の誇り高く、慈悲深く見える性格を十分に表現している。
ちなみに、ゴヤ自身も、当時、完全に聴覚を失っていた。
その状況もあって、侯爵夫人の人となりがこれほど伝わる作品となったのであろう。
なお、本作には、ゴヤがエングレービングの複製を通して間違いなく知っていた
偉大なイギリスの肖像画家トマス・ゲインズバラやジョシュア・レノルズの影響が見て取れる。
ド・ヴェルニナック夫人の肖像
by ジャック=ルイ・ダヴィッド
ジャック=ルイ・ダヴィッドは
ナポレオンによって1804年に主席画家に任命され
1806年から1807年にかけて
先の「皇帝ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」
を描きました
キャンバスの大きさは621×979cmという大作です
既出ですが、改めて
「皇帝ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」
親族の列席のもと「神の恩恵と共和国憲法によって」戴冠した皇帝が
唯一資格のある者として自ら皇后に冠を授ける姿が描かれています
また、画面中央の奥にある観覧席には
実際には列席しなかったナポレオンの母の姿も見えます
その上の席には、スケッチするダヴィッド自身も描かれています
大昔、西洋美術史のレクチャーを受けたときに
画家が自分を作品の中に描いていることが有るのを知り
面白いと思ったものです























