セイコーグランプリ-2022 女子」1500m | 元実業団監督・元100kmウルトラマラソンコーチが綴るブログ

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28年間実業団長距離界在籍(選手14年・女子コーチ1年・女子監督13年)・サロマ湖・四万十川ウルトラマラソン3年間公式チャレンジャーを完走に導きました。
再び、アスリート育成世界へ戻ります。

セイコーグランプリ陸上が開催

女子1500mでは、田中希実選手(豊田自動織機)が出場連、連戦が続く中、外国人と競り合い、最後のラスト100mのスパート力の差で3位となりましたが、堂々としたレースでした。

 

日本の中距離界は、世界で戦うには国内の選手だけで記録を出すには困難です。日本人選手で互いに競合うハイレベルなライバルが必要です。

 

私が、2002年頃だったと思います。チームにルーマニア選手が在籍していたので、ルーマニア陸上選手権に我がチームの選手が5000m、10000mに出場させていただきました。

 

その中、1500mでは予選から4分一桁の選手が多数いました。同じ、平地民族でありながら何が違うか・・ルーマニアでも国内にある高地でトレーニングをやっているとのことでした。これは日本も同じです。

 

大きな違いは、筋力トレーニングを積極的に行っていることです。日本人女性ではとても無理な負荷を簡単にやっているのです。(腹筋ではベンチプレースのプレートを持ってやっています。何を行うにしても自重ではなく負荷を掛けていました。)

 

単なる走るだけではなく、筋力トレーニングを重視していることを感じました。

当時は、世界的ランナーであった。カブリエラ・サボー選手がいました。華やかさの中に筋力は凄いものでした。

 

 

日本人に必要なのは、筋力=パワーです。

その選手にあった筋力トレーニングと共に、互いに競合えるトレーニングが出来れば、今の日本人選手でもトラックでも戦えるはずです。

 

田中望実選手(豊田自動織機)が、世界陸上オレゴン大会での更なる活躍を期待しています。