今週は木曜日にライブが控えているため、今日路上ライブをした。渋谷駅、いつもの場所に行くと、ブルースハープとフォークギターで元気に歌う少年に僕らの見つけたスポットを奪われていた。風のように心地よく通り過ぎていく歌。決して素直とはいえない俺は、あんな元気な歌ばかり歌えない、と心の中で思った。何せフォークギターをしょって、少し離れた場所でまず俺が始めに歌ったのは「悲しい歌」。
空を隠すひからびた希望 剥がれ落ちたんだ そして僕はいない・・・
今日は自分の声が出るまでにいつもより時間がかかった。渋谷駅、そこへ向かうまでの間、人ごみの中、頭の中で色んなことを考えた。通りすがるこの何千人の人々、ひとりひとりと別のシチュエーションで出会ったら、きっと仲良くなれる人間もいるんだろうな。それぞれが、それぞれの一日を、人生を生きていて、俺はその中の一人に過ぎない。俺にも今日という一日があった。俺が「スターマイン」、忘れてしまうから・・・と繰り返しているときに、木村君は、歌う俺の横でダンボールハウスを作り上げた浮浪者のおっさんと話をしていた。後で何を話していたのか聞いたら「俺たちの味方の一人です」という謎めいた答えが返ってきた。
・・・僕らはいつしか幻だと 知れ
僕の一日が終わる。