ゑびすです
古希を過ぎたら、
居心地の悪い場所に
飛び出そう
日々おもしろいことがないか
あちこち飛び回っている
日常生活を発信しています
「ひと目会った
その日から
恋の花咲くこともある」
どこの誰の言葉かは
知らないけれど…。
スペイン高速鉄道の
座席の下から、
ジ〜ッと
私を見つめる黒い瞳。
「リキ
懐かしいねぇ。
もう、かれこれ
50年以上
になるよねぇ。
日本から
スペインかぁ…。」
学生時代の
愛犬「リキ」の
ソックリさんとの
出会いと別れ。
久しぶりに感じた、
胸キュン…。
感傷に浸っているうちに、
列車はフィゲラスに
到着〜
駅に降り立ったら、
そこには
「サルバドル・ダリ」
の作品が、ド〜ン
さすがは、
「ダリの駅」
な〜んて、
想像してたんですけどねぇ。
想像は見事にハズレ…。
「ダリ」を
イメージするものは、
何もナシ
いたって、
普通の駅ですからねぇ。
私がフィゲラスの
観光大使なら、
列車のボディーに、
「ダリ」の作品を
デ〜ンと描くけど…。
列車のホームには、
「ダリ本人の顔
の大型看板を置いて、
観光客をビックリさせたり…。
奇想天外な
「ダリ」だもの。
そんな風にしたら、
きっと
喜ぶこと間違いなし
な〜んて、
思いを巡らせながら、
「ダリ美術館」を
目指して歩き始めました。
さて、
右か左か真っ直ぐか
さぁここで、
ジャ〜ン、
「伝家の宝刀」
登場ですよ。
世界中、
どこに行っても
コレさえあれば、の、
「Google MAP」
ですよ
早速、
MAPの矢印の方向に
歩き始めました。
アラ〜
またクルクルしてる…。
エ〜、
こっちじゃないの〜
もう、
イヤんなっちゃう
案内標識も無いし…。
どっち
右、真っ直ぐ
アラ
さっきの列車で
一緒だったアベックさん。
私と同じ
2人で
ケータイを見ながら、
何やら思案顔。
ここで私の右脳が、
ピーンと
ひらめきましたよ
あ〜あ、
あのおふたりさん、
きっと
「ダリ美術館」
に行くんだわ。
ケータイの地図で、
場所を探してるのよね〜。
う〜ん、
これはラッキー
訳の分からない
Google MAPを
クルクルするより、
あのアベックさんに
ついて行こうっと
やっかいな MAPは、
世界共通
なんでしょうかねぇ…。
何度も何度も立ち止まって、
2人で相談しながら
歩いていますよ。
私は、
「付かず離れず」
の、原則を守るのみ
そのうち、
何となく
気づいたんでしょうねぇ。
2人が止まれば、
私も止まる
2人が歩き始めれば、
私も歩く
そりゃあ
気付きますよねぇ。
曲がり角に来たら、
頭を傾げて
合図してくれるんですよ
コッチだよ〜、って。
う〜ん、これぞ、
ひとり旅の醍醐味
「旅は道連れ
世は情け」
ってね。
まぁそんな具合でね、
フィゲラス駅から
歩くこと約15分。
あらっ、
アベックさんが
親指を立てて、
目くばせしていますよ。
見えた〜
摩訶不思議な建物が、
見えてきましたよ〜。
これぞ、
「サルバドル
・ダリ美術館」
着いた〜
もちろん、
すぐに親切な
アベックさんのところに、
走って行きましたよ。
そして、
お礼を言いました。
お得意の
「出川イングリッシュ
とジェスチャー」
でね
ヤッパリ、
ひとり旅の
「伝家の宝刀」
は、
「Google MAP」
よりも、
「右脳のひらめき」
と、
「女は度胸だ〜」
でしょうかねぇ