ゑびすです
古希を過ぎたら、
居心地の悪い場所に
飛び出そう
日々おもしろいことがないか
あちこち飛び回っている
日常生活を発信しています
「居心地の悪い場所」
に突入
おかしいおかしい…
絶対におかしい…。
こんな山の中に続く道、
絶対におかしい…。
長年1人旅で鍛えた
右脳の感覚は、
さすがですね
(そんな事言ってる
場合じゃあ、
ないんですけどね)
朝、
ホイアン駅へ行く道すがら、
ボ〜っと、
特に何も考えずに
通った道でしたが、
結構ハッキリと
イメージが
できていたんですね。
このままでは、
どこかわからない
最終地まで行ってしまう
選択肢は2つ
①このまま最終地まで行く
②今すぐ
ロットゥーを止める
私の選択は、勿論、
「②今すぐ止める」
でしたね。
だって、
最終地がどこで、
どれくらいの時間が
かかるのかもわからないし…。
このまま行って
山の中に入ったら
真っ暗になったら
しかもお客さんが
みんな降りて、
1人になったら
プルプル…
「今すぐ止めなさい〜
緊急事態発生」
って、私の右脳が
叫んでいます。
私は思わず、
運転手さんの
真っ白なシャツの襟元を、
後ろから引っ張りました。
「Stop Early
Stop Early
Stop Early」
私の叫び声に驚いたのは、
運転手さんだけでは
なかったようです。
何を言ってるのかは
わからなくとも、
何かしら
緊急の事態が起こった、と、
車内のお客さんたちも
感じたようです。
ロットゥーの車内が、
急にざわつき始めました。
私はすかさず、今度は
「Back Back
Back」
と言いながら、手で、
「戻れ戻れ戻れ」
のジェスチャーをしました。
車内には7〜8人の
乗客がいましたが、
ウトウトしていた人も、
すっかり
目が覚めたようです。
「Back to Huahin
Back to Huahin」
私はもう一度叫びました。
「ふぅあふぃ
ふぅあふぃん
ほあひん
ホアヒン」
車内のお客さんの声が、
あちこちから
聞こえてきました。
言葉は通じなくとも、
何となく
わかったのでしょうね。
運転手さんは、
大声で何やら叫びながら、
でも、変わらず
ロットゥーの運転を
続けています。
それから、
4〜5分も
走ったでしょうか
ロットゥーの速度が
落ちてきました。
左の端の方に寄りながら、
いかにも面倒くさそうに、
ロットゥーは、
空き地に停車しました。
運転手さんが運転席から
飛び降りるやいなや、
大声で叫びながら、手で、
「早く降りろ、早く降りろ」
と、合図をしているでは
ありませんか…。
え〜、
こんな所で降ろされても…
え〜、
どうするのよ〜
車内のお客さんも口ぐちに
「早く降りなさい」
と言っているようです。
私は、意を決して
腰を上げました。
外に出ると、
運転手さんが私の右手を
ガッシリと掴んで、
走り出しました。
車がビュンビュン
行き交う道を渡り、
掘っ建て小屋の前まで…。
あ〜れ〜
私の運命や
如何に〜