蝦読weeklyです。
今週読了した本はこちらです。
クリストファー・マクドゥーガル著 『BORN TO RUN』
タラウマラ族のレポ、ランニングシューズ、カバーヨ・ブランコ主催のレースという3つの話を通して、人類と「走ること」について触れられていきます。
私自身が走り始めた頃に読んで、ランニングのモチベーションを凄まじく上げてくれた、自分にとっての「走る聖書」。大好きな一冊で、ここまで何度読んだかわからないくらい。今でこそ、カーボン入りのシューズを履きますが、それまではずっと薄底シューズばかり履いていて、足袋シューズも持っているくらい。間違いなくこの本の影響です。タラウマラ族、スコット・ジュレク、ザトペック、カバーヨ・ブランコ……出てくる人物がみんな魅力的。タラウマラ族、シューズ、レースの3つのエピソードが上手く交錯し、感動さえ覚える爽やかな読後感。今回もまた心を揺さぶられました。ランニングに抗鬱の役割があるのは、本当に納得。何度読んでも飽きないし、引き込まれていきます。
書籍も持っていますが、今回Kindle版を購入。出先でも気が向いたら読めるようになりました。きっとまた読みます。
アンデシュ・ハンセン著 『運動脳』
脳の働きと運動の関係を明らかにしていく一冊です。
運動すると気分がよくなることは体感できていましたが、脳にも効果が高いのは流石に体感できずにいます。本著を読むと、走ることをはじめとする「運動」に「狩猟生活」のころの感覚を目覚めさせるはたらきがあることがわかります。そして脳の機能の発達につながっていくことも納得できます。ランニングを続けてきたことが自信につながるし、これからも続けようとモチベーションも上がりました。運動するきっかけにできる良い本です。
村上春樹著 『走ることについて語るときに僕の語ること』
村上春樹のランニングエッセイ集。
こんなに本を読むことにハマっているのに、著者の作品はこの本と『グレートギャッツビー』の翻訳しか読んでません。理由はありません。機会がなかっただけです。本著は10数年ぶりの再読。ランニングに関わるスタンスやレース中の思考なんかは共感できることもあって、大作家をすごく身近に感じることができました。私もチャンスとお金があればギリシャのアテネで走りたいものです。サロマ湖100kmウルトラマラソンのレポもありますが、村上春樹がレースレポを書くと、こんなにも面白く情景豊かに書けるんだなぁと感服。あっという間の読了でした。
映画『シン・仮面ライダー』を見て(ネタバレしそうなので感想は書きません)、何故か『仮面ライダー』原作版ではなく、島本和彦著『スカルマン』を読みたくなったので、久々に本棚から引っ張り出しました。
併せてAmazonのポイントがあったので、石ノ森章太郎著『スカルマン』のkindle版も購入して読了。
石ノ森版はほぼ初読に近いくらいの再読ですが、記憶以上に短篇でした。面白いマンガでしたが、あっという間に読了。
島本版は何度読んだかわからないくらい好きで、島本和彦から溢れる石ノ森章太郎愛、スカルマン愛をひしひしと感じられる名作だと思っています。
さあ、明日はいよいよシークレット歌劇團0931の幕別公演!