蝦読weekly 20230212~0218 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 蝦読weeklyです。
 今週読了した本はこちらです。

 

アンディー・ウィアー著 『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)』
 謎の地球外生命体・アストロファージによって絶滅の危機にある地球を救うプロジェクトに挑む人間の物語。
 昨年読んだ著者の『火星の人』が面白かったこと、佐久間宣行氏もANN0でいつぞや薦めていたこともあってkindle。『火星の人』の主人公のポジティヴさは大きな魅力でしたが、この物語の主人公も太陽系外に送られ、地球に帰る希望はない絶体絶命な状況なのに、基本ポジティヴ。「こんなの絶対何とかするよね」という希望を持って読み進められます。前向きに自分の役割を全うしようとするうちに、バディを得て……次に何が起こって、何が判明して、どこに着地するのか、ページをめくるのが楽しみで仕方のない読書時間でした。科学的な考証が、それなりに説得力のあるものになっているのも著者の作品の特色です。
 私自身、宇宙に行くつもりは全くありませんが、宇宙の話そのものが好きでロマンを感じますし、突拍子もない設定なのにリアルで緊迫感をもって描かれていますし、最後の主人公の選択がまた「やっぱ、そうだよな」と感じずにいられません。最後までしっかり楽しめました。
 ロッキーがすごくいい味を出しています。良い! 良い! 良い!(詳しくは読んでください)


アガサ・クリスティー著 『オリエント急行の殺人』
 名高い探偵ポアロがオリエント急行内で起こった殺人事件の真相を暴きます。
 かつて三谷幸喜の脚本でドラマ化され、話の大まかな内容と結末は知っていたましたが、読み始めるとのめりこんでしまいました。推理モノは江戸川乱歩くらいしか読まないので、ドラマから入りましたが、小説から入っていたら結末には大きく衝撃をうけたに違いありません。多くの人たちを魅了するのがよくわかる作品でした。
 だからといってポアロシリーズに手を広げるかというと……考え中。
 

本本本本本本本本本本本本

 
 2023年になってから読んだ小説は比較的「自分にとってアタリ」が多いように感じます。
 『地図と拳』、『悪霊』、『君のゲーム』、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』……ジャンルは様々ですが、読み進めるのが楽しく、印象的な作品ばかり。この後も『ヘンリー4世』『ラブイユーズ』『ポケットマスターピース E・A・ポー』『源氏物語 A・ウェイリー版』などなど面白そうなラインナップが揃っていますし、0212にNetflixで見た『ハケンアニメ!』の原作(初めての辻村深月!)も読みたいですし、本当に楽しみ。
 kindleの積読も解消したい。『白楽天詩選』も読み進めたい。

 読書しまくるための体が欲しいです。2つほど笑。

カチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコ

 自分にとってアタリといえば、

 今年に入ってから劇場やNetflixで見た映画もまた「アタリ」ばかり。
 『THE FIRST SLAM DUNK』、『ダークナイト』シリーズ3部作、『グレートウォール』、『ハケンアニメ!』
 齢は50過ぎて、静かな映画とかドキュメンタリーのようなものをじっくり見るようになるのかと思えば、やっぱり見ていてワクワクしたりスカッとするような映画の方が好き。見る映画もそんな作品が増えます。「どうなるんだ?」感が好きなんだと思います。

 今日は『仕掛人 藤枝梅安』を見てきました。

 原作は10年以上前に全て読んでいますが、原作の雰囲気を壊さず、静かに展開していく映画でした。
 梅安は豊川悦司、彦次郎は片岡愛之助。二人とも流石の佇まい。
 特に豊川悦司は想像以上に素晴らしかった。朴訥なせりふ回しがピッタリ。
 鍋とか蕎麦とか酒とかシンプルでいて旨いものを食べたくなる原作の良さがそのまま出ているのも良かったです。