#898 番組レビュー『名著に美食あり…小説に出てくる料理&レシピ本ランキング』 | えびけんの積読・乱読、できれば精読 & ウイスキー

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あの本、読みました? | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)』の「あの本、読みました?名著に美食あり…小説に出てくる料理&レシピ本ランキング」です。

小説でいかに食が大事な役割を果たすのか、食をいかに丁寧に書くのかが分かる

 

(『『あの本、読みました? | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)』』より)

 

  番組レビュー

私は、小説を読むといっても歴史小説を読むタイプで、「食」をテーマにした小説というのを読んだことがあまりありません。

 

今回は、そんな私にとって「食」をどう扱うのかっていうのを作家の方の「食」との向き合い方から学ぶことのできる回でした。

 

まずは、原田ひ香さんが登場して、『ランチ酒』『古本食堂』の2作品についての紹介でした。『ランチ酒』は、原田さんが住んでいた大阪の阿倍野に住んでいたときに、「昼から飲めます」という看板を掲げている店が多いことから、そこからの着想で執筆された作品なんだそうです。

 

その阿倍野で展開する小説というわけではなく、東京の様々な街と食との関係性で各章(作品では各酒)で構成されており、鈴木保奈美さんが原田さんの食の描写のこだわりを大変楽しそうに話されていました。

 

『古本食堂』は、古本屋街の神田を舞台に展開されるものだそうです。池波正太郎先生や丸谷才一先生等の文豪たちが親しんだ神田の食を古本屋の店主と手伝う店員、出版社の写真や神田の人々との交流を描いた作品だそうです。鈴木保奈美さんがおっしゃられる通り、この本を片手に神田グルメを楽しむなんてのもいいのではと思いました。

 

次に、阿部暁子さんが登場して、第8回未来屋小説大賞ノミネート作品『カフネ』についてトークとなりました。書店員さんが激推しPOPを作るくらいに話題だそうです。

 

鈴木保奈美さんが、その料理について、まずは手に取ってみて、香りを嗅ぐという段階がとても丁寧といい、番組ディレクターも、非常に悲しくてつらい時でも食で力づけられることを伝えていることを評価されていました。それについては阿部さん自身も作家として売れなくてつらい頃に、母に連れられて食べたハンバーグでおいしいと喜んでしまう自分という経験があったことを言われ、そういった実体験も相まってこそなんだと思いました。

 

「明日読みたい本が見つかるランキング」では、料理レシピ本ランキングということで、私にはあまり縁のない本でしたが、面白かったのはランキング内の本ではないのですが、『鉄人シェフ18人が作る基本&アレンジレシピ 俺のペペロンチーノ』で、世の中にはペペロンチーノに拘る方が結構いるらしく、それはペペロンチーノじゃない!なんていう”ペペロンチーノ警察”なんて言う人もいるくらいなんだそうで、そういったことから面白いんじゃないかと生まれた料理レシピ本なんだそうです。

 

買いたいと思ってしまったのが、『JA全農が炊いた「日本一うまいお米の食べ方」大全』です。全国47都道府県の47銘柄の食味マップや、都道府県ごとのおすすめのご飯のお供、ジャンク飯レシピなど、白米好きな私にはたまらないラインナップだな~と思いました。

 

こういった特集は、普段そのジャンルに接点を持たない私にとっては本当にいい刺激になります。
 

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