#233 TVアニメ『平家物語 第五話「橋合戦」』 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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アニメ『平家物語』 第五話「橋合戦」について

 

 

第五話、四話で亡くなった重盛の亡者が見える目の色をびわが引き継ぐことに
 
高倉天皇(後白河法皇の息子)と徳子(清盛の長女)の間に生まれたのちの安徳天皇(この話中で幼き中、即位)
人物相関図
重盛の死を受け、異母弟の宗盛が一文の棟梁に
 
知的な雰囲気の落ち着いた重盛と比べると、宗盛はなんだか軽い存在。それを豪快な知盛と、重盛と近い感じのする重衡が支えていくという構図です。
 
重盛と宗盛は父は清盛ですが、母が異なり宗盛が正室(平時子)の子で、この宗盛が一門の棟梁になったことにより宗盛の流れが平家一門の主流となり、重盛の流れが傍流に転じます。それがその子維盛らの運命にも暗い影を落としていくことになります。
 
清盛は福原にて、これをチャンスと後白河法皇や公家たちの反撃がはじまります。宗盛では対応できず父、清盛の福原に助けを求めます。激怒した清盛は兵を集めて上京し、公家たちも次々に処分、後白河法皇も居所を遷させられ、清盛を恨みます。
 
一方の頼りない棟梁の宗盛は、あの名馬仲綱騒動を起こします。源頼政の嫡男仲綱の飼っている名馬を気にいり、強引に奪って仲綱という名をつける始末、侮辱された頼政・仲綱親子は以仁王(後白河法皇の息子)に挙兵を働きかけますが、あっさりと漏れてしまい、清盛の反撃で敗死に
 
この戦いの最中、重盛の熊野詣でもそうでしたが、息子の維盛も不思議なものが見える特性が明らかになります。
 
ただこのとき平重衡が園城寺を焼き討ってしまいます。そのことを後悔する重衡、しかし清盛はそれを褒めます。
 
『平家物語』を理解する上での重要なキーワード"悪行"を気にせず重ねる清盛です。
 
徳子とびわのやり取りや、維盛の特性から、ここからは徳子、維盛、びわの視点での展開になるのでしょうかと思わせる第五話でした。
 

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