Ebetsu City Local History Museum／38-11 Nopporoyoyogicho, Ebetsu
［This is the oldest surviving headquarters building for the Tondenhei soldiers. It is a wooden structure with two floors and features a "balloon frame" structure with no beams on the ceiling. It is one of the few government buildings from the Meiji period and has been designated a tangible cultural property of Hokkaido.］
先日、初雪がふった。唐突な冬のおとずれだった。まだ紅葉の写真を撮っていない。天候も悪かった。気持ちのいい秋晴れの日なんて一日もなかった気がする。これだけ寒くなるともう紅葉も枯れただろう。秋の終わりの、こんなふうに葉が落ちて木の枝だけが目立つ時期を英語で「スティック・シーズン（枯れ木の季節）」という。何年か前、そんなタイトルのフォークソングがアメリカでヒットしていた。恋人と別れた孤独な男が「バーモントは好きだけど、今は枯れ木の季節／クリスマスに友だちが会いに来るまで、酒でも飲む...」という曲。小林克也の例の番組でやっていた。あきらめ気分で江別の２番通りをクルマで走っていると、郷土資料館の北の通りでわずかに赤く黄色く色づいたイチョウの木々を見つけた。過ぎ去っていく季節の、最後の置き手紙だ。