Life's a Little Blue.. -26ページ目

Life's a Little Blue..

Day-to-day life in Ebetsu City, Hokkaido.

 我が家の恒例になっている「球場めぐり」の旅へ、今年も出かけた。今年は、セ・パ交流戦にあわせて、仙台の「楽天モバイルパーク宮城」と、所沢の「ベルーナドーム」にへ行くことにした。梅雨時で雨が心配だったが、幸いなことに旅行中は晴天にめぐまれた。現在、応援している名古屋の青いユニフォームの野球チームはセ・リーグ5位につけているが、今年は思いのほか健闘していると思う。ほかのチームも軒なみ調子を落としているなか、まだ十分、優勝が狙える圏内にいる。セ・パ交流戦はセ・リーグどうしの直接対決がないぶん「独り勝ち」できる可能性もある。いずれにせよ、負けるわけにはいかない。千歳からアイベックス・エアラインズの小型ジェット機で旅立つ直前、機材ぐりの関係で出発が少し遅れたので、ロビー内の洋菓子屋さんで時間をつぶすことにした。妻はソフトクリームを食べ、私はこの写真を撮った。

 

 仙台では、やはり牛タンを食べた。駅ビルの3階にある「伊達の牛タン本舗」で、平日限定の「通定食」を注文する。タン先の切り落とし肉で、歯ごたえがあり、塩味が絶妙で美味かった。つけ合わせの南蛮味噌漬けの意表を突いた辛さに、ご飯がよく進む。これで一人前1,000円ちょっとなんだから、なかなかリーズナブルなサラリーマン御用達の昼定食だと思う。この日、応援している名古屋の青いユニフォームの野球チームは、楽天イーグルスのハンサムなピッチャー、岸投手に翻弄され0対4の完封負けを喫した。だが、この試合で俊足の岡林選手が盗塁を二つ決めた。テレビで観るのとちがい、生でプロ野球選手が盗塁する瞬間を見ると、あの距離をこのスピード感で走りきるのかと妙に感動する。獲物を狙う肉食動物のような迫力さえ感じた。

 

 翌日、仙台から新幹線と電車を乗り継いで東京国分寺へ移動。ベルーナドームまでの行き帰りのアクセスを考えると所沢市内に宿泊したかったんだが、あいにくホテルが満室だったので、やむなく西武線直結の国分寺で泊まることにした。東京の街を電車の窓から眺めるたびに思うんだけど、東京は路地が多い、というかほとんど路地しか無いんじゃないかとさえ思う。一方、北海道は路地がほとんどない。田舎でも街中でも、道路はたいてい二車線以上の舗装道路で立派な歩道も敷設されている。北海道は土地が広いうえに家の軒先に雪が積もるので、家と家との間隔がすごく広い。その点、東京では家どうしの間隔がせまくて、窓から手を伸ばせばお隣さんと握手ができそうだ。このギッシリと密集した街の景色こそが、東京に対する私のイメージだ。

 

 ベルーナドームは、ドームとはいってもクローズドの空間ではなく、観客席とドーム屋根との間にけっこう大きな隙間があって、雨は防げるけれども風通しの良いオープンスペースという、ちょっと変わった造りの球場だ。しかし今だから言えるけど、試合を観に行ったのが先週で本当に良かった。今週になって関東は真夏日を超える猛暑だから、冷房のないオープンスペースのベルーナドームは、さながらビニールハウスの中みたいに蒸しかえっていたんじゃないか。また、行ってみてはじめて知ったんだが、この球場は山の中腹をスパッと切り崩して造ったんじゃないかな。球場の周囲の通路がホームベースから外野席側に向かってけっこうな傾斜の坂道になっている。長い坂道をのぼる途中に球場メシの屋台がたくさん並んでいるので、まるで山の鎮守の夏祭りに来たみたいな気分になる。試合は、延長10回、2対1で名古屋の青いユニフォームのチームが逆転勝ち。岡林選手のタイムリーヒットにもしびれたが、その直前にルーキー・キャッチャーの石伊選手が打った特大の二塁打には大いに興奮した。というわけで、夫婦そろって満面の笑顔で帰路につきましたとさ。

 

 さて、この写真はどこで撮ったものでしょう? 答えは、試合終了後のベルーナドームのセカンドベースからファーストベース側を向いて撮影した写真です。この球場は、試合終了後に「フィールド・ウォーク」といって誰でも自由にグラウンド内を歩き回ることができるという、野球ファンにはたまらないイベントを毎試合、実施している。ちっちゃい子どもは人工芝を転げ回って大喜びし、大人たちも生まれて初めて立つプロ野球のグラウンドにみんな興奮して歩き回っていた。私も写真を撮りながら、ライオンズの源田選手はこの距離感であの華麗な4-6-3のダブルプレイを決めているのかと想像したりして楽しんだ。心から本当に、素晴らしいファンサービスだと思う。