[雑記]見知らぬ誰かの好奇心/江別市 | Life's a Little Blue..

Life's a Little Blue..

Day-to-day life in Ebetsu City, Hokkaido.

   

 図書館で本を借りると「貸出票」というコンビニのレシートくらいの小さな紙を、司書のひとが本のページの間にはさんで渡してくれる。貸出票には借りた本のリストと返却期日なんかが書かれているが、あまり見ることもなく、"しおり"代わりにはさんだままにしていることが多い。先日「世界の路地裏」という、その名のとおり主にヨーロッパ各地の路地裏だけを写した、やけに縦にひょろ長い判型の写真集を借りてきて寝る前にながめていたところ、ページの間から見覚えのない貸出票がハラリと落ちてきた。どうやら、前の借り主が貸出票をはさんだまま返却してしまったようだ。

 

 見るともなく、その貸出票をながめていたら、借り主は「自宅の書棚」「ステップアップ北の家庭菜園」「チーズの事典」、そして「世界の路地裏」を借りたようだ。なかなか気の利いた素敵な本を読んでいるな、と思った。借り主は、きっとオーガニックで穏やかな日常生活を実践している人なんじゃないかな。一冊の写真集をつなぎ目として、会ったこともない誰かにちょっと親近感を感じた。他人の趣味をのぞき見してしまったようで気が引けるけど、貸出日を見たら2020年。4年も前の話だから、まあいいか。

 

 ところで、1枚目の写真は江別市3番線沿いのカフェ「Toi-Toi-Toi」。久しぶりに行ってみたら「8月で閉店しました」と張り紙されていた。ひょっとすると冬季休業中なのかもしれない(...にしては早すぎるけど)。2枚目と3枚目は蔦屋書店裏の「四季のみち」で撮影。冬の夕暮れは早い。午後3時ころ撮ったのに、こんなに影が長い。