道東ツアー3日目 最後のトラブル編 | キッチン菜園

キッチン菜園

小さな畑とプランターで作る野菜と果樹。
分からないことだらけでも、好きなようにやっちゃう。

最大の目的地、カムイワッカ湯の滝を制覇したら、あとはもうノンビリ、ユックリとして、道東界隈でもう一泊キャンプして帰ろう。

そう思ってとりあえず向かったのが知床峠。
眼下に北方領土を見下ろし、振り返れば羅臼岳が屏風のようにそり立つ風景を堪能し、羅臼町に向かう予定でした。

ところが、知床峠は霧の中。
360度白い霧に包まれている。
{AFB39980-3066-4401-ACA6-CEAF8BC91A82:01}

しようがない。
天気には逆らえないと、アリバイつくりのように写真を撮って、スゴスゴと羅臼へと降り立って間もなく、明るい陽射しが差していて、なんとまあ美しい景色が広がっているではないか。
{9B9685E3-25DE-476A-80F4-FDB3CBF168CC:01}

やはり世界遺産
知床は美しい。

峠を降りれば、待っているのは熊の湯。
ジリジリとした熱い湯で有名な温泉のはずが、熊の湯に行く吊り橋に何やら不穏な看板が。
「熊の湯の水温が上がらない。調査のため、現在閉鎖中」と書かれているではないか。

こんなトラブルもあってしかり。

だとしたら次のターゲットは、羅臼の道の駅だ。
確か、景気のいいお兄さんが、タラバガニの試食をドンドコ手渡してくれるはず。
期待に胸を膨らませて行ってみると、試食の準備はしているものの、全く手渡そうとしてはくれない。
どれを買おうかな風を装って、何度もお兄さんの前を行ったり来たりするものの、一向に試食の声を上げてはくれないのだ。

あきらめます。
自分の負けです。
美味しそうな魚があれば、晩飯は焼き魚定食にしようと思っていたけど、それもあきらめます。

さあ、どこにテントを張ろうか。

目指したのは、標茶町虹別のキャンプ場。
一応念のために混み具合を聞いたら、大丈夫、テント張れますとのお返事。
じゃあってんで、車を走らせました。
ナビによると、4時ごろには到着しそう。
テントを張って買い出しに出よう。

で、着いてみたら、どこにテントが張れるんだよ。無茶言うなよ状態。
国設知床野営場に次ぐ混雑具合。
そうか、多くの人は今日から盆休みなんだ。うかつだった。

そこでのキャンプはあきらめ、だったら初日に泊まった弟子屈のキャンプ場が近いので、テントを返すがてら、そこで一泊しよう。

でも一応念のために混雑具合を聞いてみると、なんと❗️
もう車を止めるところもない混み具合だと。
天は我を見放すと言うのか。
そこがダメならもう行く場所がない。
仮にあったとしても、もう4時半を回ってる。
別のキャンプ場にたどり着く頃には、もう真っ暗。まして、雨まで降ってきた。

決断が迫られた。
どうしよう。
どこかのホテルにしようか。
いや、それは出費が大きすぎる。
どうする?

分かった。
もうこのまま札幌に帰ろう。
日が変わる頃には着けるだろう。

キャンプ場探しがこんなに大変だったのは初めて。

ただ、帰り道は弟子屈を通るので、借りていたテントは寄って返して行こう。

弟子屈のまちは、自分にとっては迷路のまち。
やっとの思いでキャンプ場にたどり着くと、なんと、なんぼでもテントが張れるじゃないか。駐車場もまだまだ空いてるし。
受け付けのおばちゃん、話が違うよと思ったものの、もう暗闇が迫っているし、雨も降ったりやんだり。
さらに気持ちは夜中になっても帰ると決めてしまってる。
とてもこれからテントを張って買い出しに行く気になれず、丁重にテントを借りたお礼を言って引き上げることにしました。

その時点で外は真っ暗。
札幌に向かい始めてまもなく激しい雨も。
やっぱり今日は帰るで正解だ。

闇の中、車のスピードを制限速度プラス10キロに抑え、ひた走りました。

うちに着いたのは、午後10時半。
意外と早く着いたものの、札幌市内に入ってからは睡魔との戦い。

うちに着けばビールが飲める。
それまでは頑張るんだ!
これだけが心の支えでした。

今回の道東ツアーは、プチトラブルの連続でした。
驚いたのは、キャンプ場の混み具合です。
考えようによっては、そこに集中してくれたおかげで、周りのキャンプ場が空いてたのかもしれません。
しかし、みんな、よくそんなに混んでる中で、テント泊する気になるものだ。
驚いた。