皆さん、こんにちは。
今日のテーマは
「見込客からの質問への対応 Vol.5」
です。
eBayセラーが「見込客から受ける質問」について、つづきをお話しします。
質問内容としては、
Q1.値引きできるか?
Q2.組み合わせ送付できるか?
Q3.商品の詳細(写真の追加要求など)について?
Q4.ほしい物(×××)を見つけてくれるか?
などがあります。
前回、「ほしい物(×××)を見つけてくれるか?」についてお話ししました。
“そのつづきを”と思っていたら、昨日、
絶好の事例が湧いて出てきましたので、ご紹介します。
質問の内容は
「ヤフオクに出ている商品をほしい」
でした。
この質問者は、以前に購入してくれたオーストラリアのバイヤーさんです。
私は、こうやって答えました。
“即決の商品だったら、手に入れることができるよ”
すると、そのバイヤーさんはつぎのように言っていきました。
“終了時間が迫っているから、すぐにeBayへ出品してほしい”
この時点で、私は価格について何も話していませんでしたので、
念のため、つぎのように質問しました。
“$○○になるけど、大丈夫ですか?”
案の定、こんな返事が来ました。
“それは高すぎる。
ヤフオクの落札価格、送料、そして、あなたの手数料として500円でどうですか?”
私は“ヤレヤレ”と思いながら、このような料金明細を出してあげました。
Item price(Yahoo!) : xxxx JPY
Shipping cost(in Japan) : xxx JPY
Payment fee for Bank(in Japan) : xxxx JPY
----------------
Subtotal : xxxx JPY
eBay fee : US $xx.xx
PayPal fee : US $xx.xx
----------------
Subtotal : US $xx.xx
My fee : xxxx JPY
--------------------
Total : US $○○
これを見たバイヤーさんは、私の提示した価格を納得したようです。
しかし、この話しは無くなりました。
さて、この事例から学ぶべき事は何でしょうか?
それは、
・依頼者の手数料に対する理解
・誰かに仕事を依頼する場合の報酬
・依頼する側の責任
という3つです。
セラーとして活動しているなら、
仕入や販売に必要な「手数料」について無頓着であることは絶対ないと思います。
しかし、いま自分が知っているこの手数料は、
実際に販売をした経験があるからこそ理解ができ、
当たり前になった知識のはずです。
では、バイヤーはどうでしょう?
ヤフオクから毎日落札をしている外国人は少ないはずです。
また、eBayやPayPalの手数料も知らないかもしれません。
ということは、
バイヤーがこのような手数料を知らないことを前提に、
話しを進めることがセラーの責任だと思います。
これは、バイヤーへの「気づかい」であると同時に、
トラブルの発生を「事前に回避する」ことに役立ちます。
もし、私が喜び勇んでeBayへ出品していたらどうなっていたでしょう?
もちろん「骨折り損のくたびれ儲け」だったと思います。
つぎに、このバイヤーは私の手数料を「500円」と言ってきました。
(ちなみに、商品は5,000円くらいの物でした)
この「500円」というのは妥当なのでしょうか?
おそらく「安すぎる」と感じたはずです。
では、安すぎると感じた根拠は何ですか?
“一般的に言えば...”
“何となく...”
・
・
・
結局、決まった金額というものは存在しないわけです。
そこで、私はこの問題をこう考えています。
「手数料は、受け取る側が“もらい過ぎ”だと思うくらいのほうが良い」
つまり、ここで言う手数料を「謝礼金」だと考え、
それを受け取る側が仕事を終えたときに
“この人のためにやって良かったなぁ”
“今度も、この人のために頑張ろう”
と思わせるだけの金額が良いということです。
ちなみに、今回、
私は手数料として「1,400円」をこのバイヤーへ提示しました。
500円と思っていたものが、1,400円だったわけですから、
高いと思うのも仕方ありません。
しかし、これを謝礼金と考えるなら、
900円の差は本当に高いのでしょうか?
最後に、「依頼する側の責任」について考えてみます。
今回私に代理入札を依頼してきたバイヤーは、
以前に私から「購入したことのある人」です。
そうであるなら、
“終了時間が迫っているから、すぐにeBayへ出品してほしい”
と言った後に、
“それは高すぎる。買うのをやめる。”
と言ってはいけないと思います。
私は「キャンセルがいけない」と言っているわけではありません。
依頼(注文)をする前に「確認」をすれば問題なかったことを、
自分の思い込みで判断した結果の「キャンセル」に疑問を感じるわけです。
ということで、私たちセラーは、
海外では「販売者」であっても、国内では「購入者」です。
だからこそ、この事例から学ぶべき事は多いと思います。
タケ