皆さん、こんにちは。
今日のテーマは
「表計算の数式を活用する」
です。
まず、図(表計算数式_出品手数料01-01.jpg)を見てください。
表計算数式_出品手数料01-01.jpg
これは、eBayの出品手数料を計算する数式です。
では、図(表計算数式_出品手数料01-02.jpg)を見てください。
表計算数式_出品手数料01-02.jpg
このような数式で出品手数料を計算しています。
=IF(A2="Autcion",0.1,0)+IF(A2="Fixed price",0.5,0)
この数式は、2つの関数で成り立っています。
IF(A2="Autcion",0.1,0)
IF(A2="Fixed price",0.5,0)
上段は出品形式が「Autcion」の場合、下段は「Fixed price」の場合です。
上段の関数をもう少し詳しく見てみると、
IF( A2="Autcion", 0.1, 0 )
という要素で作られています。
この関数は「条件判断」ですが、これを言葉で表すと
IF( 条件, 条件に一致する, 条件に一致しない )
となります。
つまり、
セル「A2」の値が「Autcion」だったら「0.1」を代入し、
そうでない場合は「0」を代入する、という関数です。
関数を使い慣れている人は、
・「0」代入
・関数の「ネスト」
という2つの点に注目してください。
多くの人は、このような数式を使っています。
=IF(A2="Autcion",0.1,0.5)
=IF(A2="Autcion",0.1,IF(A2="Fixed price",0.5,0))
もちろん、結果は同じです。
しかし、これら数式は問題を抱えていることに注意してください。
というのも、上段の数式においては、
セル「A2」の値が「Autcion」「Fixed price」以外の場合でも、
出品手数料は「0.5」と表示されることです。
つまり、自分の「入力ミス」に気づかない可能性があります。
そして、下段の数式においては、
「関数のネスト(入れ子)が起きて、解読を難しくする」
という問題が起きます。
つまり、しばらくたってから数式を修正したい」とき、
“どこが、どうなっているのか、分からなくなる”
ということが起きます。
これらの問題をすべてクリアする数式がこれです。
=IF(A2="Autcion",0.1,0)+IF(A2="Fixed price",0.5,0)
数式は長くなりますが、
出品形式の入力を間違えたときは「0」が表示され、
出品手数料を変更したいときも「変更箇所」が一発で分かります。
日頃から当たり前のように使っている「表計算の数式」を
これを機会に、ぜひ、見直してみてください。
タケ