かのんのお部屋 -33ページ目

かのんのお部屋

日々いろいろ思ったことを☆

ツインソウルの彼の家庭は、両親が不仲だったらしい。

父親はギャンブル・浮気を繰り返す人だったらしく、母親はヒステリックに感情を顕にする人だったと聞いている。そんな家庭で、第一子として、長男として、期待され責任を負わされ、彼は今まで我慢に我慢を重ねてきた人生だった。

父親が亡くなるまでの介護・現在進行形の祖母の介護と、彼は長きにわたり「介護」に明け暮れているが、そのどれも、彼の家族はほとんど手伝わないのだという。中でも、この介護に一番動くべき母親が、彼に頼りきりだというのだ。

彼の父親の妻であり、祖母の実娘である母親が、ほとんど介護を手伝わない。そんな介護放棄という状態が、初めのうちは理解できなかったのであるが、先日、彼の口からある言葉を聞いて納得した。


「復讐してるんだよ・・・」


彼の母親の家庭も「男尊女卑」のそれだったようで、兄妹間で男女の格差があったらしい。私の生母と同じく、「女だから」という扱いを両親からうけてきたのであろう。


そんな彼女が伴侶として選んだのが彼の父親になる男性だった。

彼の父親には、別に妻子があったらしい。
いわゆる不倫関係の末の婚姻だったと思われる。

幸せを掴んだように思えた結婚だったが、夫は浮気を繰り返し、稼いだお金をギャンブルに注ぎ込むようになる。当然、家計は火の車だった。

そんな結婚生活が続き、家庭内別居の状態から夫が脳の病気で倒れる。その後に待っていたのは、半身不随になった夫の介護。併せて、自分の母親も痴呆で介護を余儀なくされる。

あまり詳しいことはわからないのであるが、彼がポツポツと漏らす家庭の事情をつなぎあわせると、おおよその流れはこんな感じだ。

彼の母親は、おそらく”愛されている”という実感がないまま育った女性なのだと思う。両親から得られなかった愛。それを、男性に求めたのだろう。包容力のある歳上の男性が、愛を与えてくれる対象に感じたのだろうか。しかし、その男性は妻子持ちだった。なんとか結婚はしたものの、苦労ばかりで求めた愛は得られなかったのではないだろうか。

「介護なんてしたくない」という気持ちの裏には、望んだ愛を与えてもらえなかった「怒り」や「恨み」があるのではないかと思う。母にも夫にも、彼女は負の感情しか感じていないのかもしれない。これでは、介護できないのも致し方ないと私は思う。

実は、私も亡くなった祖父にそれを思った。

血の繋がらない祖母には優しくできるのに、血の繋がっているはずの祖父には優しくできなかったのだ。親不孝ならぬ、祖父不幸なのかと自分を責めたこともあったが、出来ないものは出来ない。心から介護をしようと言う気持ちに、終ぞなれなかったのだ。

祖父が亡くなったあと、色々と紐解けたことで、私が祖父に「怒り」をもっていたことが判明。この感情をもったままでは、祖父と相対することができなかったのだと気がついた。感情に気づき、昇華すること。それが私には必要だったのである。お陰様で、今は自分を責めることはなくなった。

だから、彼の母親が「介護拒否」をする気持ちが手に取るようにわかる。

血が繋がった家族だからとか、婚姻を結んだ相手だからといっても、未消化の感情を抱えたままでは、実際のところ難しいのが「介護」なのだと思う。介護というのは、無償の愛を与える作業だと思うからだ。しかし、自分を傷つけ、望んだ愛を与えてくれなかった相手に対して、そうそう簡単に無償の愛を与えることが、果たして出来るのだろうか?と私は考える。恨みにもにた感情を抱えたままで、無償の愛を与えるのはひどく辛い作業だ。「家族なのだから、当然、介護すべき」という考え方を押し付けるのは、そんな気持ちを抱えた人たちには酷でしかないような気がする。

ちなみに、これは「育児」にも言える。育児は、無償の愛を与える作業だ。しかし、愛されているという実感がないままでは、その作業はかなり辛いと思う。「何でこの子ばっかり愛されるの!私を愛してよ!!」という気持ちが湧いてきてもおかしくない。だから、自分のお腹を痛めた子供でも、虐待やネグレクトをしてしまう人もいるのだろう。「自分の子供は愛して当然」と言う考え方は理想ではあるが、出来ない人にはやはり酷でしかないのかもしれない。


浮気やギャンブルを繰り返していたという、彼の父親にも「心の闇」があったのだろう。

これも、家庭環境に何らかの問題があったのだと思う。そうしてしまう、心の弱さの原因が必ずあったはずだ。


彼もまた、愛を求めていたのではないだろうか。


求めて求めて求めて・・・
満たされない気持ちを抱えて、彷徨っていたのかもしれない。

それが全て外に向かってしまった。外に向かわず、自分の内に愛を求めることができていれば、浮気やギャンブルをすることも、おそらくなかったに違いない。そうすれば、家族を大事にすることができたはずだし、結果、自分自身も大事にされる人生になったことだろう。



それでも。

こんな彼らであったからこそ、ツインソウルの彼の存在がある。


私は、そのことに感謝したい。


彼をこの世に送り出してくれて、ありがとう。
育て上げてくれて、ありがとう。


あなた達であってこその彼。
そうして、今の私があるのは彼のおかげ。


ここに、深く感謝をしたいと思う。


本当に本当にありがとう。