私が自分の身体と真剣に向きあい始めたのは、マラソン大会への参加がキッカケだった。
ここに参加をしようと誘ったのは、私の友人である。
ちょうど去年の今頃、新聞にマラソン大会へのエントリー募集記事がのる。
この友人は、過去にこのマラソン大会に参加した職場仲間から大会のことを聞いていた。以前から、友人はこの事を私に熱く語っていたのが印象的だった。たぶん興味があったのだと思うが、好奇心から自分もチャレンジしたくなったのであろう。ただ、一人で参加するのは勇気がいるため、私を誘ったのだった。
私は、走ることにはなんの興味もなく、そもそもマラソンが大嫌いだったため、大会へ参加など考えたこともなかった。だが、ここはひとつこの誘いに乗ってみるのも面白いかも・・・と思い立ちOKをする。
そんな軽い気持ちで承諾したマラソン大会への参加は、私にかなりの衝撃をあたえた。
これが、きっかけとなって、本格的に身体づくりを意識しはじめる。
タイムは遅くとも完走をなしとげることができたこともあって、私には、非常に有意義な参加だったし、次につながる目標を得たと思った。
ところがである。
あんなに大会のことを熱く語っていた友人は、大会への参加後「こんなもんか・・・」といささか不満足気味な様子。彼女も完走をしているので、そこには満足をしているし、大会参加も面白かったと言っていた。だがそれだけでは、満足ではなかったらしい。
期待したような「何か」を得ることができなかった、ジレンマのような気持ちを感じていたのだった。
この気持ちの落差はなんだろう?
興味がなかった私ならばわかるのだが、興味津々でのぞんだ彼女がどうして?と思っていたのだがあることに気がついた。
彼女は色々な事に関して、非常に「期待」の気持ちが大きい人である。
とくに、人間関係でこの期待の気持ちが大きくなり裏目にでることが多い。
「この人なら良い友達になれる!」
そう期待してお付き合いをするのだが、いつもあっさりと期待を裏切られるらしい。自分がのぞんだ通りの行動を相手がしてくれない思いが「怒り」になり、縁をきる行動に出ることの繰り返しだった。気がつけば、いつもひとりという状態なのだという。
自分がのぞんだ通りの行動をしてくれる相手を、彼女は「優しい」という。
彼女の気持ちもわかるし、大事な友人でもあるので、ある程度のことは期待に沿うよう頑張る私は「今までの友人の中で、一番優しい」のだそうだ。だが、私にも私のやり方というのがあるので、全てにおいて期待には沿えない。そうすると、期待に沿えない私をみて「優しくない」と言う。
彼女が、今までいろいろな友人と上手くいかなかった理由がわかったきがした。
彼女とつきあっていて感じることは、過度な期待は相手を追い詰めるということである。
もちろん、期待をされて嬉しい部分はある。
私の力を必要としてくれている・・・という、信頼が支えになるし、自信にもなる。
だがなのだ。
過度に期待されると、逆に「頑張らなくちゃいけない」というプレッシャーにつながる。
そうすると、上手くいくものも上手くいかなくなる。
流れが遮断される感じになるだ。
あぁ・・・!と思った。
これって、自分もやってるなぁと思った。
程度の差はあるかもしれないが、自分も同じだと思った。
何かに対して期待をしているときがあるのは、否めない事実だ。
それ相応の見返りを求めてしまうのは、人間の性であろう。
しかし、見返りを求めて期待しているときは、決まって何事も思い通りにはいかない。だからこそ、がっかりするのだ。人生こんなもの・・・と諦めてしまう。
友人は、マラソン大会でこれを感じていたのだろう。
私は、期待がなかった分だけ、ちょっとした事が嬉しく思えて感動も大きかったのだと思った。
私は今まで、ツインソウルに対して過度な期待をしていたのかもしれない。
正反対な考え方や行動をする相手に、もどかしさを覚えることが多かったため、「こうなってくれれば」とか「こうしてくれれば」とか思っていた気持ちがある。
特に、向き合い始めた最初の頃はその気持ちが大きかった。
だが、彼と衝突するたびに、彼に期待をすることそのものが、自分自身の欲求の裏返しでもあることに気がつく。彼に求め、自分の気持ちを受け止めてもらいたいという依存の気持ちからきていたと気がついたのだ。
そんな事を繰り返しながら、かなり依存心を克服してきたつもりでいたが、未だに手放せていない気持ちがどこかにあると思った。
だが、それを全て手放そうと思う。
彼には彼のやり方があるし、彼は彼なのだ。
「こういう人なんだからしょうがない」と受け止めて、過度な期待をしなければ、深く傷つくこともないし、大きくがっかりすることもない。むしろ、ほんのささいな「良い」ことが感動を呼ぶくらいに嬉しく思えることだろう。
これが、信頼して見守るということなのかもしれないなぁ・・・と思った。
ツインソウルに対して、過度な期待をしていた事を謝りたい。
「本当にごめんね」って思ったら、突然涙がこぼれてきた。
(わかってくれた!)
そんな想いが伝わってきたように思う。