私は、ツインソウルの彼にあうまで「女性らしさ」というものに疎かった。自分が「女」であるということを受け入れきれていない感じだった。
性別は確かに「女」であるのに、その大切さをいまひとつ理解していなかった。
ショートカット・パンツルック・地味な色使いの服、アクセサリーもなるだけ目立たない小さめのものを身に付けていた。
中でも、顕著だったのは色だろう。
青系統がお気に入りだった昔の私にとって、ありえない色が「ピンク」だった。
周りの女の子達がピンクを当たり前のように身につけていた中、なぜかボーイッシュに青系統を選ぶ。そっちの方がしっくりくるのだ。時々、気分転換で赤系統の色を選ぶ時もあったが、ピンクだけは選ばなかった。どこまでもピンクを避けていた。そもそも、ピンクなんて自分に似合わないとそう思いこんでいた。
ところがである。
数年前から、このピンクが気になりだした。とくに「マゼンタ」という濃いピンクが。ちょうど、自分の中の「女」を意識しだした頃だった。
だが、いきなりマゼンタを身につけるには勇気がいる。気にはなるが、やはり簡単ではなかった。だから、手始めにインナーから挑戦してみた。
この色を身につけると、自分が女なんだなぁと肌で実感する。自分のなかの「ピンクのハート」が疼きだしたような気がした。
そうこうするうちにツインソウルに出逢い、恋をし本格的に向きあうことになる。
恋をすれば、女性はだれでも女らしくなれるものという通説がある。私も恋くらいは何度もしたことがあったので、そんな事は百も承知だった。
だが、前の彼からは、「女だったらスカートをはけ」とか「髪を長くしろ」とか、女らしさについてのダメだしが多かった。多分、教えられなければ気づかないほど、私の女度はひくかったのだと思う。
何度も恋をしたという割には、このありさまだった。
ところが、今までとは明らかに違う恋心をツインソウルに抱く。彼の事が本当に好きで好きでたまらないという気持ちが私を変えた。
好きという気持ちもそうさせた要因ではあるが、イケメンでおしゃれという彼の外見が私に「女度」を意識させた。そうせざるを得ないような環境におかれ、気がつけば自発的に女度をアップするような行動に出ていた。無精の私が真剣に自分を磨きはじめたのだ。
私のこの変化に一番敏感に気がついたのは、私にダメ出しをし続けた前の彼だ。「俺がそうしてやるはずだったのに・・・!」悔しそうにつぶやいていた。彼は、ツインソウルの彼にかなりの嫉妬心を抱いていたようだ。
前の彼の時は、本気で自分を磨こうなどという気持ちにはならなかった。ダメ出しをされて「やらなくちゃ」と頑張ることはあっても、自ら変わろうと思ったことはなかった。何でもそうだが、言われてやり始めることより、自分から進んでやる事のほうがその成果は大きい。
ツインソウルの彼は私にひとつもダメ出しはしていない。ただ、彼の存在そのものが私の女心に火をつけたのだ。正直、「うかうかしていられない」という気持ちに彼がさせるのだ。
私は内面的にも外面的にも大きくに変わった。
あれだけ、身につけることに躊躇していた「マゼンタ」をアウターで身につけたくてたまらなくなった。小物でもなんでもピンクが欲しくなった。加えて、バラや蝶、ハートのモチーフが気になり出す。女性が大好きなモチーフだ。キラキラするラインストーンやビーズにも目を輝かせるようになった。
気がつけばオシャレを楽しむようになっていた。
自分に似合うものがどういったものかわかるようになってきてから、おしゃれが俄然楽しくなった。
身につけるものも、明らかに変わった。
明るい色や、大胆な模様の服、印象的で個性的なアクセサリー、小物やウィッグなどを使って印象を変えることもしたりしている。髪の毛も伸ばし、スカートもはく。インナーにも気をつかい、耳には大きめのイヤリング、爪にはネイルをしたりして、女である自分を楽しんでいる。自然と所作も女性らしくなってきた。
昔の私では考えられないほどの変わりようである。
さらに、肉体の改造まで視野にいれて、現在、自分磨きを続行中。
整形したわけでもなく、ダイエットしたわけでもない。だから、外見のつくりは何も変わっていないのに、以前と明らかに違う自分の姿を見る。暗く憂鬱そうな感じはまったくなく、堂々と自信に満ちている自分がそこにいる。
以前にも書いたが、私は容姿コンプレックスがあった。決して美人のそれではない自分の顔に自信がもてないでいた。容姿のことをからかわれ、傷つくことが何度となくあった。
それでもなのだ。
意識を変えれば、そんな自分でさえ自信がもてるということがわかった。だからだろうか、以前の私を知っている人に久しぶりに出逢うと「なんか変わった?一皮むけたね!イイ感じだよ」と必ず言われる。
今は、自分自身が好きである。
これからもどんどん好きになっていくし、好きが高じて大好き♡になると思う(笑)それくらい、自分を大事に出来るようになりたいと思っている。
いつまでも、「女性らしさ」を忘れないでいこうと思う。
年齢を重ねてなお、ステキに輝く女性でありたいと思う。