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一歩、世界に近づくブログ

どんな国へも、まずは興味から!

言葉や食べ物やその他の文化など、
自分が直接触れた「面白い!」と思った
”外国に関わること”を、力を抜いて書いていきます。

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雨が降ったあとは山に入ってはいけない。
雨が降る日は山に入ってはいけない。
雨が降りそうな日も山に入ってはいけない。

そんなことは小学生でも知っているが、
この巡礼路は雨だからといって1日待機するような人はまずおらず、皆、レインコートだのレインウェアだのポンチョだのを着込んで巡礼路に入っていく。

ガリシア州に入ってからは山が多い。
そして雨が多い土地柄だ。

足元の石や、小川や、ぬかるみや、牛の糞や、栗や林檎や小さな虫などに注意を払いながら、一歩一歩進んでいく。

今日通った道には、雨が降った後だからこそ見ることが出来るものがあった。

木の杭に作られたクモの巣だ。

クモの巣なんて、東京の生活では目にする機会が無いし、そこに有っても気が付かないし、気が付いてもまじまじと見たりしない。

しかし今朝のは違った。
クモの巣に雨の水滴が絡み、それが日光の下で輝いて、まるで小さなプラネタリウムのように見えたのだ。

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天体にはあまり詳しくないけれど、建物の中ではなく晴天の下で見るプラネタリウムは美しく、大きな宇宙の縮図を地上の小さなクモが作りあげるという奇妙な事実が、とても面白く感じられた。

最近は山の中のアルベルゲ(巡礼者用の宿)に泊まることが多い。夜や早朝に空を見上げると、驚くほどの星が瞬いている。
もちろん、そこにクモの姿は無いが、こうして自然をじっくりと味わえるのも、この巡礼路の魅力なんじゃないかなと思う。

次回は、この道を歩いて気付いた、どうしようもないクセの話を…

続く。



修道院でお世話になったサモスから出ると、またすぐに山道に戻った。しばらく進むと、なにやら前方からただならぬ気配が。
大きな物体が、ガサガサと木や葉を鳴らしながら、こちらに近づいてくる。

姿を見せたそれは、ブッタイというより、ブタだった。

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野ブタではなく、人が連れている豚だったのだが、こうして森で動物と会うケースは馬や牛はあれど、豚は初めてのような気がする。

僕はそれが面白くて見ていたら、豚は思いがけないスピードでこちらに近づいてきて、僕のズボンにチュッチュしだした。

その様は可愛く、そして鼻をグイグイ押し付けてくる力は意外にも強かった。こうしてすぐそばで見ると、かなりの迫力だ。

豚は全部で3頭おり、ブタ使いのおじさんと監視役の犬に連れられてドタバタと去って行ったが、その後ろ姿は何故か笑いを誘うユーモラスさがあった。

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↑犬もおじさんも、普通サイズ。豚が大きいのです。


その場にいた他の巡礼者とひとしきり笑ってから、ふと下を見ると、さっきの豚くんにフゴフゴされた僕のズボンは泥だらけになっていた。

鼻を使って土の上のドングリなどを食べるから、鼻には泥がたっぷり付いているのだ。

まあこれで彼らが美味しいイベリコ豚になってくれるのなら良しとするか、と自らにいい聞かせながら、貴重な飲み水を使ってズボンの泥を落としたのでありました。


そして次に見かけたのは、ん?
森の中に、プラネタリウム…?

続く。

あれ?おかしいな。サン・マルティノって村、ここに看板があるのに、今日の目的地であるサモスまでの地図に載ってないぞ。

…いや、まてよ、ここにある。なぜか、地図の別ルート上にあった。いつの間にか別ルートに来てしまったのか…?
間違える箇所は無かったハズなんだけど…。

よく分からないが、ここまで自分たちが歩いてきた道を信じつつ、前に進む。

山の上の、廃村のように朽ちかけた村を出ると、突然、茂る樹々の合間から、下にある町が見えた。

いや、山の森の中から見えたのは町というより巨大な修道院であり、その威容はまごうことなきサモスの修道院であると初めて見る目にも明らかだった。
かなりの大きさで、どっしりと、神々しく見えた。

僕たちが山を降り、安堵しながらサモスの修道院の横を通りかかった時、すでに18時半だった。そして、この村への到着を祝福するかのようにゴオン、ゴオンと鐘が鳴った。
ただでさえ大きいのに、音と照明によって荘厳さが増している。

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修道院に併設されているアルベルゲ(巡礼者用の宿)のオスピタレイロ(世話人)はスペイン語しか話せないおじさんだった。

僕らは、自分たちがこの巡礼路に来ているのは、「ルナ・デ・ミエル(ハネムーン)」であることを伝えた。

すると彼は、これは参った、というような、そして同時に、嬉しくてしょうがない、というような顔をしながら自らの両手の先を合わせてそこにキスをし、僕らそれぞれに手を伸ばし、その喜びを身体で伝えた。なんだか非常に嬉しかったらしい。

やはりこういう理由で歩く人は珍しいようで、宿泊者の登録をしながらも、「君たち、オカシ食べるか?」とか言ってクッキーをくれたりした。
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前述したように、このアルベルゲは修道院併設の宿なので、となりのサモス修道院での夜のミサに出席した。司祭が5人も登場して聖歌を歌うスペシャルなものだった。

そして、いつものようにペレグリーノ(巡礼者)だけが全員祭壇の前に呼ばれ、特別の祝福を受けた。

流れとしては、そこまででいつも通りなのだが、僕らペレグリーノたちに祝福をしてくれた神父さんが片付けようとした矢先、突然、ミサに出席していたアルベルゲのオスピタレイロが、神父さんに待ったをかけた。

そしてなんと祭壇の神父さんに近づき、その耳元に何かを囁いた。
神父さんはそれまでの神妙な顔つきから一変、まるで一般人のように驚いたような顔をしてから、「Si.(分かりました)」と頷き、僕と妻に手招きし、近寄らせた。

なんとオスピタレイロのおじさんは、ハネムーン中である僕らに特別の祝福をしてくれるよう、神父さんに頼んだのだった。

カトリックでもない僕らに対して、それはムチャなお願いではと思ったが、言葉通り神父さんは僕らを祝福し、他のペレグリーノたちも微笑んでいた。


それから、神父さんも他のペレグリーノたちも修道院から去り、祭壇以外の照明も消された。
その場にオスピタレイロと僕と妻の3人しか居なくなったとき、彼は僕らを祭壇に上がらせ、「光の下に行きなさい」と言って、写真まで撮ってくれた。

こんなことってアリか。
こんなことしてもらっていいのか。 
ただ戸惑うばかりだったが、僕らは彼の好意を受け入れることにした。

まるで結婚したのが自分の孫かのように特別扱いしてくれる彼がいったい何者なのか、ホントにただの宿の世話人なのか、なんだか分からなくなってきたが、僕も妻もただただ感動していた。

心からの喜び、そして、見返り無しの親切を目の前でしかと見せてもらった。このオスピタレイロの名前はエミリオという。翌朝エミリオと一緒に撮った写真は僕の宝物だ。
エミリオのような、チャーミングであったかい男に僕もなりたいものだ。


これから、最後の100㎞エリアに入ります。
雨と森林の多いスペインの端に向かい、なにが待ち受けているのか。
次回さっそく、意外な者に森で出会います…

本日
ラ・ファバ~サモス

ケータイが使える環境下でFacebookを開いたら、僕にとって重要な友人が、なんと自身の投稿で、このブログを紹介してくれていた。

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「いいね!」や「シェア」だけでも十分うれしいし、ブログを書く励みになるのに、わざわざ紹介してくれるというのは、直接僕の知らない方にも読んでいただくキッカケが生まれるわけで、こちらとしては御の字です。足を向けて寝れません。

この友人は、日本での安定した仕事をいったんストップし、彼の大好きな台湾で第二の人生を歩んでいるという男です。そういう人間に応援して貰えているということが、また更に嬉しい。
なんの見返りも無く自発的にここまでしてくれる友人こそ、得がたく、貴重で、本物だと思います。

他にも、今回この場では挙げませんが、このブログを応援してくれている人がいて、僕はその方々にも感謝の念が絶えません。いつか何かの形でお返しが出来ればなぁと思っています。

巡礼そのものの話から逸れてスミマセンが、彼へのお礼も込めて書かせて頂きました。
引き続き、巡礼路の話もよろしくお願いします!
(「いいね!」や「シェア」だけでもホント十分嬉しいです!)



昨日は、朝8時から夕方6時半まで、2、3度の小休憩を取りながら歩きまくった。

歩いた距離こそ35.5㎞とそこまでではないが、その間、巡礼路最後の難所、1330mのオ・セブレイロ峠越えを挟んでいる。

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8㎏の荷物を背負いながらなので、2人とも頑張ったと言えるだろう。宿の世話人も驚いていた。

ようやく着いた地、サモスという村では感動的なことがあったのでまた後ほど、別記事にあげます。いつも応援ありがとうございます!

本日
ラファバ~サモス
(スタート地点から660㎞)
ゴールが近づいてきました!

「オスピタル(英語読みでホスピタル)」という、変わった名前の村に入った。

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病院なんて無いような、とても小さい村だが、昔の巡礼者の救護施設でもあった名残なのだろうか。

村に入ってすぐ、笑いを取ろうと僕はおどけてみせたが、妻はまったく笑わなかった。

笑わなかったのが悔しいので、僕はあえて聞いてみた。
「面白かった?」
「(棒読み)面白かったよ。笑いすぎて、お腹がよじれそうだった(棒読み)」
「そりゃ大変だ。病院に行かないと」

おあとがよろしいようで。

モリナセカという町のバルを出ようとした時、むかし大阪に友人がいたという、杖をついたおじいさんが僕らのテーブルに腰を下ろし、話し始めた。日本人が好きなようだ。

彼も何度かこの道を歩いたらしく、杖をついているのはバイクで巡礼した時に負った怪我の影響だという。

そんな、この巡礼路の先輩である彼から、後輩である僕らに対して、下記のようなアドバイスを頂いた。

「この先、オ・セブレイロ峠からゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは、山の泉の水は飲むな。羊やヤギや牛がそれを飲むから、腹を壊すぞ。それと、町にプロのスリが増えてくるから、財布には気を付けろ。」

峠越えに水はマスト。
町に入ると安心して気が緩む。

だからこそ、こういうアドバイスが初心にかえらせてくれて、ありがたい。


そういえば、このモリナセカという町には、アルフレッドという親日家のおじさんが宿を経営しているらしい。

もしや、この紳士がアルフレッドでは?

「あの…もしかして貴方は、アルフレッドさんでは?」

「いやちがうよ」

…名も知らぬ先輩、ありがとうございました!

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このブログを読んでくれた誰かが、いつかこの巡礼路を歩くとき、もし参考になればと思い、ここに書き残しておきます。


最もポピュラーな「フランス人の道」最後の難所、オ セブレイロ峠の直前、ラ ファバという村の公営アルベルゲは最高です。
ここまでの巡礼路で泊まるであろう、数々のアルベルゲを凌駕する素晴らしさです。

・まず一泊5ユーロという安さ(約700円)!
・66ベッドという余裕あるベッド数。
・宿のそばには、小さな庭と教会。
・教会ではクレデンシャルにスタンプ捺せる
・オスピタレイロのドイツ人女性が親切。
・こざっぱりとしてオシャレな内装。
・Wi-Fiは無いが近所のバルで可能!
・ちなみにそのバルには本物の暖炉あり。
・近くにミニマーケットあり!自炊に便利。
・なんと受付時にミントティーが出される。
・キッチンに豊富な調味料とオリーブ油。
・パスタや小麦粉や米も。もちろんタダ。
・なんとガスのコンロが8口もあるキッチン。
・美しい写真で飾られた壁。
・棚にはボードゲームや本が置いてある。
・離れにウッディな屋根裏風の部屋もあり。
・ベッド脇にはコンセントあり。
・洗濯物洗い場で、なんとお湯が出る。
・洗濯物洗い場に、洗剤まで用意されてる。
・洗濯物干し場が、かなり広い。
・洗濯物干し場に、豊富な洗濯バサミ。
・清潔なトイレ。ペーパーの場所も適切。
・手洗い場には、手拭き用タオルまで!
・ちゃんと熱い湯が出続けるシャワー。
・シャワースペースに石鹸置きがある。
・シャワースペースに服掛けるフック多い。

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ラ ファバの村は、まだ巡礼路の途中ではあるけれど、ここまでも、そしてこの先も含めて、このアルベルゲは最高の設備だと思われます。
自信をもってオススメです!
ベアトリスが見つからない。

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コロンビア出身のベアが、「あとで私にFacebookの申請しといてね!」というので、翌日、Wi-Fiが繋がってからその名前を検索してみた。

しかし、ベアトリス・◯◯というその名前で検索してみると、なんと、同じ名前が出てくる出てくる…。

一緒にいるときに見せてもらった「この写真で登録してるからね」という写真の記憶だけを頼りに探したが、見つからない。

ベアよ、いつかコロンビアですれ違ったら、声を掛けておくれ…。

そろそろ、いいかげんにパン食に飽きてきた。スーパーで「中華麺らしきもの」と「醤油と書かれているもの」を買い、焼きそばを作ることにしたが、いざ開封してみると、どちらも品名を疑うような代物。

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特に醤油は何故かドロドロしていて甘いという、なぜ醤油と表記したのかメーカーに問い合わせたくなるようなものだった。
中華麺らしきものは、茹でて一日経ったそうめんみたくボソボソだった。
それでもなんとか焼きそばと野菜スープを作って食べた。

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食後は、同宿になった韓国人4人といろんな話をした。
やはり彼らも他の韓国人と同じく、日本のドラマや映画が大好きらしい。
「特にSMAPのキムタクが好きで、日本語の勉強をしたんだけど難しくて…」、と言っていた。
ちなみに、「ビール」のことを韓国語で何て言うのか聞いたら「ベッチュ」というらしい。
キムタク好きって話だったので、SMAPの『青いイナズマ』とかけて、「ゲッチュじゃなくてベッチュね」とボケたが、話が通じなかった。チーン。