いま現在とは異なる箇所もありますが、ご興味のある方は読んで頂けると嬉しいです。
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2009年12月20日
今日はモロッコから朝7時にバスに乗り、ワルザザートやザゴラへ。
これらの街のことを知りたいのだが、
いかんせんガイドブックなどを
最小限にしか持ってきておらず(しかも図書館の本のコピー)、
詳しくは分からない。
分からないが、マラケシュを離れた郊外も
また素朴な味わいがあってなんだか楽しい。
バスが到着したところにズラリと並んで座っていたのがラクダ。
10匹くらいはいて、かなりの迫力だ。
ラクダ使いに調教されておとなしくしてはいるが、こんなに間近で
ラクダに触れた事って今まで無いかも。
よく見ると、『ネバーエンディングストーリー』って映画に出てくる
「ファルコン」みたいでカッコよくすら見える。
それから、そのラクダに乗って砂漠へ向かう。
このミニツアーに参加したのは、
あとスコットランド人とイラン人の夫婦と、
韓国人のおじさん2人組と、日本人の学生3人組。
ラクダは馬や象などとはまた乗り心地が違う。
歩き方にもクセがある上、
こちらは重いバックパックも背負いながら乗っているので、
慣れるまでは彼らの背の鞍から落ちるんじゃないかとヒヤヒヤした。
カメラに砂が入ったようで、シャッターの調子がおかしい。
ちゃんと開かなかったりする。
(今日の写真の上下に黒いもやみたいになってるのがそれです)
まだまだ旅は続くんですけど・・・
大丈夫かな・・・
モロッコの砂漠をラクダで進む、というのは、実はこれまた僕の
夢の一つだった。
そんなもん、アラビアンナイトのような絵本の中の話じゃあるまいしと、
学生の頃には想像すらしたことが無かったが、
ロバート・ハリス氏の本を読んでからだろうか、
それは全くの絵空事などではなく、やりたきゃやれる、
というイメージに変わったのだった。
そして数年越しに、ほら今こうしてイメージ通りのことをしている。
そんな幸運を噛み締めながら、砂ばかりの大地を進むうちに、
次第にあたりは薄暗くなり、砂の中に設営された、
大きなテントのような場所に着いた。
今夜の寝床だ。
この、大きなテントのような所の中で、
皆でタジンなどを食べて話をした。
韓国人のおじさんたちは、
昨日マラケシュに着いたばかりで、時差ボケがひどいと言っていた。
しかも昨日もタジンを食べたのだがどうやら口に合わなかったらしく、
今夜も提供されたタジンには確か手をつけず、あの有名な「辛ラーメン」を食べていた。
モロッコの砂漠に来てまで辛ラーメン。好きだね~。
日本人の学生君たちはイギリスのシェフィールドでホームステイをしているらしいが、
「僕たち3人で、5か月で6カ国を周る予定ッス」と言っていた。
ホームステイなのに、ずいぶん家を空けちゃうんだね。
食後、めいめいがくつろいでいる頃、外でザワザワと人声が聞こえた。
もう外は暗く、砂漠は照明など当然ないので、何人かの人がいるのは
気配で分かるが、顔や服装などは分からない。
近づいてみると、別の砂漠ツアーのグループなのか、20~30人が集まって、
キャンプファイヤーをしている。
火の周りをぐるっと囲むように皆で砂の上に腰を下ろし、火のそばでは
モロッコ人が民族楽器のようなもので音楽を奏でていた。
けっこう自由な雰囲気だったので、僕もその輪の中に入れてもらった。
騒ぐ者はだれ一人おらず、皆、音を紡ぎだすモロッコ人とその楽器を
じっと見つめ、聴き入っているのが分かる。
遠くの顔は見えないが、僕の近くにいる人たちは白人さんが多いようだった。
おだやかに微笑んでいる人もいた。
砂漠と、火と、音楽。
たったそれだけ。
食べ物も、お酒も、会話も、ケータイも、テレビも無い。
でも、その場は充分にこと足りていた。
これでパーフェクトだった。
世界一周にこの国を組み込んで、本当に良かったと、
心から思った。

































