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一歩、世界に近づくブログ

どんな国へも、まずは興味から!

言葉や食べ物やその他の文化など、
自分が直接触れた「面白い!」と思った
”外国に関わること”を、力を抜いて書いていきます。

1記事あたり、約2分で読めます!

↓サイドバーから、気になる国をご覧ください!

ここでは、5年前に行った世界一周の日記をご紹介しています。

いま現在とは異なる箇所もありますが、ご興味のある方は読んで頂けると嬉しいです。

* * * * *


~特別編~


今日は、世界一周の日記を一旦中断して、

旅に出る前の準備の段階で作った、

「世界一周ノート」に書きつけてあった

用途不明のトリビア的なものをご紹介します。


情報の出どころは

今となってはもう不明です・・・。

あまり深く考えないで下さい。

(また明日から旅の日記に戻る予定です)


・イランのペルセポリス、シリアのパルミラ、ヨルダンのペトラは、「中東の3P」と呼ばれ非常に人気が高い。ペルセポリスは世界遺産、ペトラ遺跡はあの映画『インディ・ジョーンズ』で広く世界に知られるようになった。


・飛行機の運行にかかる費用は、ざっくり以下の3つに分けられる。すなわち「燃料」「人件費」「諸経費(機内食や空港使用税など)」。


・ベルギーのブルージュは別名「屋根のない美術館」「チョコレートの首都」


・北インドと南インド。北インドはいわゆるインド的な人々が多い。ノンストレスな感じの。南インドは日本人の感覚に近い。ビジネスマン的。


・「外こもり」とは、家ではなく、海外のタイなどでニート生活を送る若者のこと。ちなみにヨーロッパの若者の外こもりの人気の街がエジプトのカイロ。タイよりも物価が安いのが好評らしい。


・「カリブの植物園」「ホエールウォッチングの首都」などの呼び名がある国、ドミニカ国。4つのレインフォレスト、365本の川がある。映画『パイレーツオブカリビアン』のロケ地はほとんどこの国。なぜ日本ではあまり知られていないのか?それは、この国の観光局にあまり予算が無く、プロモーションが不足しているから。クジラと一緒に泳ぐのも夢じゃない。

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・外国語は歳とともに上達しやすいとも考えられる。それは、人生を送っている期間が長いほど身についている雑学や知識が習得の助けになるため。例えば日本語で言うと、言葉を知らない赤ちゃんにとってはただの「見る」が、大人は経験を通して「観る」「診る」「看る」「見なす」「凝視」などと使いわけているように。


ここでは、5年前に行った世界一周の日記をご紹介しています。
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2010年1月3日

スイスのジュネーブを出て、
イタリア、ミラノに入った。

ジュネーブからはトリノの方が近いが、
ファッションでも有名なこの街の姿が
いかほどにスタイリッシュなのか
ちょっと見てみたかったからだ。

運良く晴れており、
早速ドゥオーモに行ってみた。
内部もさることながら、
その外観は美しい限りだった。

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ガイドブックなどでは、この教会は
ファッションの街とリンクさせて
レースのような建物、と形容されるが、
僕個人としては、腕とセンスの良い
パティシエがホワイトチョコレートで
精緻を極めて創り上げたケーキか、
または、
神経質な彫刻家が何年もかけて掘り進めた
象牙のアートのような、
そんな印象を受けた。

城や教会の宝庫であるヨーロッパで、
これまで幾つも教会やお城を見てきたが、
クセのない美しさ、という観点では
ここのはトップクラスではないだろうか。

いや、クセが無いわけではない。
あのギザギザした多数の先端、尖塔と
呼ばれるそれが印象的で美しいのだ。  

ガレリアという、大きなモール街にも
足を踏み入れた。

どこかでこのようなショッピングモールを
見た覚えがあると思ったら、あの
東京ディズニーランドの、入園してすぐにあるなんとかバザールにソックリなのだ。

それもそのはず、ディズニーランドの
あそこはこのガレリアをモデルに
作られたらしい。知らなかった。

しかし、なんだろう、
どの店もプラダやグッチのように高級な
店に見えて、コキタナイ貧乏旅行者は
若干気後れしてしまう。
しかしおかけ様で、スタイリッシュさは、
よーく分かった。

さて、こことは別に、ミラノに来たら是非、という場所があったので、少し足を延ばして行ってみることにした。

その場所とは、世界遺産、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会である。

ここは、あの天才ダヴィンチの『最後の晩餐』が壁に描かれている事で有名だ。
そんなものが、生で、しかもルーブル美術館のモナリザのようにものものしい感じでなく見られるなんて、これは興奮ものだ。

夕方になりかけていたがなんとか
駆け付けるも、残念ながら閉館中…

ダヴィンチの代表作のひとつが、
この中にあるのか。
今回は残念だが、いつかまたきっと、
とその場を後にした。

疲れを癒すために入った小さなカフェの
カプチーノが驚くほど美味しくて、
ここがカフェの国であることを思い出した。

宿のそばまで帰ってくると、
今日なんとなく感じていた頭痛が
本格化してきた。
自分を誤魔化しながら観光してきたが、
いよいよ辛くなってきた。

こんだけ毎日、目まぐるしく
動き回っていたら体調も崩すだろう。

幸いなことに、今夜の寝ぐら『Hotel ADA』のおかみさんは親切で、いろいろと
良くしてくれた。

今日はここの近場で身体に優しい日本食、
うどんでも食べて、早めに休むことに
しよう。
おやすみなさい。

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↓前回号(美食の街リヨン)はこちら

http://ameblo.jp/eatrip/entry-12037024650.html

↓前々回号(リヨンまでの美しい道)はこちら

http://ameblo.jp/eatrip/entry-12036623125.html


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2010年1月2日


フランス、リヨンから列車で数時間、スイスのジュネーブに着いた。


今回の旅のコンセプトは「古都」や「おいしい料理」や

「物価の安い国」だったりするので、

この3番目の条件に著しく反するスイスは別に

どうしても行きたかったわけではない。


しかし、どんな国なのか興味はあったので

今日はこの街で泊まることにした。





まずは散策。

街が異常なほどに閑散としている。


昨日のリヨンは元日だったにも関わらず

人がそれなりにいたが、

この街は出歩いている人が極端に少ない。


ジュネーブって、有名な街だから正月といえどももっと

いるかと思ったが、こんなものなのか?

チョコレート屋に並んだディスプレイの板チョコの上だけは、

フランス語で「謹賀新年2010年」と賑わっている。




しかし、時計屋はどうだ。

あまりに街に人が居なさ過ぎて、

ここぞとばかりに

ショーウインドウのガラスを割って

高級腕時計を盗もうとした形跡が残っている。


強化ガラスらしく未遂に終わったようだが、

なかなかに物騒であります。


争いを嫌う永世中立国のスイス、

国民はみな穏やかな人ばかりというイメージがあったが

そんなわけはなさそうだ。

意外な一面を見たような気がした。




ちょいと路地に入るとこんな感じ。

驚くなかれ、歩いている人間よりも

国旗の数のほうが多いという有様だ。




美しい教会を見学して心が洗われたあと、

外に出ると

強烈な寒さが待っていた。


しかしどこも店は閉まっており、

やっとこさ見つけたのは

ご存じグリーンのロゴのコーヒーチェーン、

スターバックス。


寒さから逃げるように店内に入ると

行き場を失った人々たちで溢れており、

なぜか迷い込んで入ってしまったスズメが

店内で飛び回りお客がパニクるという一幕も。


あわや晩めしを食べる店すら見つからないのでは、

と気を揉んだが、なんとか見つけたレストランで

チーズフォンデュにありつけた。





あつあつのチーズにパンやエビを

ドプッと浸して口に運ぶと、外が寒かっただけに

想像以上のうまさ。


いきおいがついて、オイルフォンデュという

チーズならぬオイルの中に牛肉などを浸す

料理も頼んでしまった。

白ワインとの相性は抜群だ。


体内の熱が冷めきらないうちに、

逃げるようにしてユースホステルに帰った。


クリスマスのリスボンのように人がほとんど

居なかったが、美しく、静謐な街だという印象を受けた。


明日は、イタリアのミラノに向かいます。


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↓前回号(リヨンまでの道のり)はこちら

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↓前々回号(スペインの大みそか)はこちら

http://ameblo.jp/eatrip/entry-12036129364.html


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2010年1月1日


フランス第二の都市、ここリヨンの名物料理は

鶏レバーや腸詰めらしい。

昔はレバーが苦手だったけれど、数年前、

新宿西口の焼鳥屋で働いて鶏を焼きまくってたころから、

僕はハツやレバーや砂肝の美味しさに目覚めた。

とくに焼き立ての、”火が通った直後数秒”の焼鳥というのは、

ちょっと他ではなかなか見つからないくらい旨いものだ。

だから焼鳥屋に行ったら、実はテーブル席に座ってはいけない。

焼きあがってからそこに運ばれる前に、ドンドン冷めていっているから。

まぁそんなこと言いだすとウザがられるだけなので、

数人で行く場合は仕方ないけど。

あ、少し脱線してしまった。
ここフランスでは日本のように串で焼くスタイルでは無さそうだが、

どんな料理なのか、気になるところだ。


パリよりもイタリアに近いこのリヨンは、

かつてヨーロッパ中に絶大な力を誇った

イタリアのメディチ家とも関係が少なからずあり、

グルメな彼らの舌を満足させる料理が発展してきたようだ。



丘の上の小ざっぱりとした眺めの良いユースホステル

『オーベルジュ ド ジュネス』に寝床を確保し、散策開始。

ここリヨンはライオンと関係があるようで、

あちこちにライオンの像があったり絵が描いてある。

リヨンという街の名もそこから来ているのだろうか。




雰囲気ある旧市街の中でクレープの露店が出ていた。

寒空の下、何人も行列が出来ている。

香りがとってもよいので、僕も並んでしまった。


それから、rue saint Jean(サンジャン通り)沿いにある

小さなレストラン、『Au petit glouton(”小さな食いしん坊”とでも訳すのかな)』に入り、

鶏レバーの白いソースがけや、チョリソーの煮込みなどが含まれたコースを食べた。


濃厚で、独特な味わいのソースは絶品というほかなく、

これまで食べたどんなフランス料理とも(・・・と言っても結婚式とかだけだが)、

似ていない味付けだった。


料理がひととおり出た後は、お約束のようにチーズが登場。



この、コースの最後にチーズが出てくるというフランス料理の流れ、

やっぱり違和感がある。

すでに満腹で、おいしく食べられないじゃないか。



ところで、このリヨンにある空港は、この街出身の作家、あの有名な

『星の王子様』を書いたサン=テグジュペリにちなんで

サン=テグジュペリ空港というらしい。

なかなか夢のあるネーミングでいいと思う。


さて、

安い宿だが寝床は取った。

小さな店だが名物も食べた。

あとは夢の中で王子様にでもなるか。

今日は元日、それくらいは許されるだろう。

おやすみなさい。


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↓前回号(バルセロナの年越し)はこちら

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2010年1月1日


バルセロナ8:45発、

フランス モンペリエ行き国際列車『Targo』(タルゴ)。




今回もユーレイルパスの力を使い、

追加10.35ユーロで一等列車に乗れたため、

シートがかなり広い。

ヨーロッパを1つの国と考えた場合、

まさに列車大国と言えるほど、ここら辺は

列車の連絡網と設備と景観が充実していて、

乗っているだけで非常に楽しい。


そもそもこういった国際列車は

列車の中で国境を越えてしまうんだから、

海に浮かぶ島国では体験できないことだ。


クルマで県境を越えるときに感じる

あの不思議なワクワク感、それのもっと大きなものを

イメージしてもらえば分かりやすいかもしれない。


とにかく、目的地に着く前から楽しいってのは、

何が理由であれ素晴らしいことだ。


日本国内でたまに乗る新幹線も好きだが、

こちらの列車は更に快適さに磨きがかかっているように感じる。

途中、ベルピニャンからナルボンヌまでの

車窓からの景色は特に素晴らしく、

農園や、可愛らしい家々だけでなく、

海や沼なども登場し、次から次へと

目を奪うような光景が窓の向こうに流れていく。


外を眺めるのに飽きるどころか、

まるで小さな子供みたいに窓に顔を押し付けて

観たくなるほどの美しさだった。

数日前この列車を手配してくれた

バレンシアの駅員さんの対応も丁寧で気持ちよかったので、

それもまた個人的な評価にプラスしたい。



終点で列車の乗り換え。
モンペリエ13:56発、リヨン行き。
モンペリエでは30分しか乗り換え時間が無く、

観光らしいものは全然できなかった。

しかし、ここからの列車もプラス3ユーロでよいシートに。

座席に付いているテーブルも広く、

これまた快適だと思っていたら

この列車はフランス版新幹線とも言える『TGV』(テージェーベー)だった。

さもありなん。

昼飯は時間が無くパン屋で買った

フランボワーズ(木いちご)のタルトのみ。
全然足りない…

そして夕方、ようやくフランス第二の都市、リヨンに到着。

この街は『美食の街』として知られている。

この街には何が待ち受けるんだろう?

景色に関してはもうお腹いっぱいだから、

とりあえず、腹の足しになるものを、

何か食べたい。

つづく。


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2009年12月31日


今日は今年の大みそかだ。

日本のようなしっぽり感が無い。

ただの新年直前の、普通の日、って感じ。


国が違うとこうも変わるものか。

かつて韓国で年越ししたことがあるけど、

そのときは雰囲気が日本と似ていたけれど。



明日、新年早々このスペインから出て、

フランスのモンペリエ行きの列車に乗るため、

乗車するフランサ駅に下見がてら行ってみて、

その足でバルセロナで最も古いレストラン

『7ポルテス』に寄った。


年越し蕎麦は無いけれど、今日は大みそかという

日本人にとって大切な日なので、

僕は大好きなイカスミのパエリアと、

サラダ、そして塩気が絶妙なムール貝を食べた。

一年の最終日にふさわしい、非常においしい料理だった。


その後、疲れと頭痛を感じたため、

宿に戻って少し寝ていたら、目覚めたときには年越し寸前に!!


危険がともなう街バルセロナだけど、

この街が年を越す瞬間のにぎわいを

この目で見たい・・・

その衝動には勝てず、支度もそこそこに僕は宿を飛び出した。


そして大通りの方へ向かって歩いて行くと、

そこはまさに目を見張る状態だった。





どこか(広場?)に向かって進む若者の大行進。

パレードか?戦争か?それとも、エイリアンの襲来から逃げているのか?

こんなにも多くの若者が、同じ方向に向かって歩いている。

しかも、尋常ならざるテンションで。


このうねりの中に身を置いて大丈夫なのか・・・

そう感じたくらいの熱気だったが、ええいままよ!と

飛び込んでみると、中でさらに感じる、

半端ない人だかりと盛り上がり。


爆竹や花火があちこちで飛び交い、合間合間で

奇声や叫び声が聞こえてくる。


よく見ると若者だけでなくイイトシした年配の

セニョール・セニョリータも多数おり、酒で赤く染めた頬を

震わせながら陽気にしゃべっている。


いよいよ年が変わる瞬間が近づいてきた。

酒瓶をバシューッと開ける音が早くもあちこちで聞こえ、

木に登りだす男が出てきたり、

ケンカするような声も・・・



大歓声とともに新年を迎えたあとは、

突然、なぜか火の粉が飛び散ったり、

どよめきや混乱が生じ始め、

ますますデンジャラスな気配がたちこめた。

正直、身の危険を感じた。



もうこの雰囲気は充分味わったので

宿に戻ってベッドにもぐり込んだが、

街の騒ぎは朝方まで続いていた。


いやはや、こんなにもすごいとは。

こんな新年のことは、きっと忘れないだろう。

とにかく、新年おめでとう!

いい年になりますように。


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2009年12月30日


バルセロナに到着後、なんとか宿を決めたあとは。


昼間・・・

ランチ寿司を食べた後、アントニオ・ガウディのグエル邸や

グエル公園、ランブラス通りの散策、そしてカテドラル前の骨董市で

掘り出し物がないか探した。



↑グエル公園の大道芸人。「ピアノを弾く足長族」



夕方・・・ 

小腹満たし(あくまでも小腹満たし)で

バーに行って簡単なものを食べる。


そして

夜・・・

節約のためにスーパーで買った日本のインスタントラーメン

『出前一丁(ずっと胡麻ラー油)』をすすっているとき、

今日のこの宿で知り合った23歳の日本人の男の子、

S君からこんなコワイ話を聞いた。



S君はこのスペインに入る前はイタリアにいたらしいのだが、

そこでなんと、サイフをすられた。

仮に日本でだってサイフなんかすられたらショックを受けるのに、

外国でそれをやられS君は意気消沈、ショボショボとした気持ちで

なんとかスペインに入り、この街バルセロナに到着。


重いリュックを背負い、この街も犯罪(スリ、強盗など)が多いらしいから

気を引き締めて行かないと・・・と街を歩いていたら、

30歳前後の女性が「あなた、荷物にコーヒー掛けられてるわよ」と教えてくれた。


彼女は親切にもハンカチを貸してくれ、その借りたハンカチで

S君がコーヒーを拭こうとした、

その瞬間!!


彼女は、S君が持っていたカメラ一式をひったくり、持って行ってしまった。

しかもカメラ本体だけでなく、これまでの7000枚ほど撮ったデータも全て

持っていかれたという・・・。

S君が呆然としたのは言うまでもない。


「正直、カメラ本体より、撮ってきた7000枚の方がショックでかいっす」

S君はこちらに苦笑を寄こしながらそう伝えてきたが、

それは相当なショックだろう。気の毒でならない。



バルセロナでは以前から、

道行く人に「ケチャップ」を掛け、慌てふためいている間に

荷物をかっぱらって行くという「ケチャップ強盗」が有名である。


そして他の国でも、

道行く男性に少女が突然自分のスカートを持ちあげて見せ、

彼が呆気にとられている間にグルになった別の人間が

荷物をかっぱらって行くという「スカートチラ見せ強盗」などが

知られている。


しかし、今回のS君が被害に遭った手口は

更に上を行っているというか、

「ケチャップ掛け強盗」や「コーヒー掛け強盗」に用心していても

やられてしまうもので、おそろしいと思った。


自分もまだ旅行中の身、今日の昼間もこの街でかなりプラプラしたが(笑)、

夜はさらに物騒になるということで、充分に気をつけていきたい。


明日は大みそか。ヨーロッパで迎える新年はどんなものか・・・


(つづく)




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2009年12月30日


オレンジとパエリヤとチュロスの街、バレンシアを出発し、

バルセロナ行きの列車「EURO MED」に乗り込んだ。

実は、一定期間中は自由にヨーロッパ中の列車に乗り降りができる

「ユーレイル パス」というチケットをあらかじめ買っておいたため、

いろいろな特典が受けられる。

今回もたった10ユーロの追加で一等列車に乗ることができ、

そのサービスが飛行機並みだった。


おしぼり、飲み物はもちろん、クッキーや車内食も付いてきて、

イヤホンを付けてテレビも見れる。

食事用のカトラリーはプラスチックではなく金属製で、

束の間の贅沢気分を味わった。

「ユーレイルパス」はヨーロッパに行く用が無ければ

知る機会がなかなかないが、

もし旅行に行く予定がある人にはぜひ勧めたいチケットだ。


改札もスイスイ、日本でいうところの

JRの「青春18きっぷ」のようなものと言えば、分かりやすいだろうか。


いつかテレビで見た『世界の車窓から』、

あの番組の車内の乗客になることができるのである。

すばらしいことだ。



バルセロナ到着。
この街は24歳で訪れて以来、2回目だ。
安宿であるはずのユースホステルは

年末ということで27ユーロもする。

ちっとも安宿じゃない。

文句を言えないくらい部屋が

取りづらい時期だというのも事実だが、これはなかなか。
人気の宿「バルセロナ ミュージック」は「まずムリ」と言われ、

結局何軒か飛び込んで探した。

昼飯に、また日本食が恋しくなって寿司を食べた。

「ハロースシ」という店名だった。

スペインにいるのに、英語と日本語だけで作られた店名。

妙に安っぽい名前だけど、なかなかうまかった。






昼間はグエル公園などを散策したが、

夜になって、宿で大変な話を聴いた…


つづく。

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2009年12月29日


ここバレンシアに来る前に立ち寄った町、

クエンカは町全体が世界遺産だったけれど、

このバレンシアにも世界遺産がある。


「ラ ロンハ」という、絹の商品取引所跡がそれだ。


外観からは正直、さほど興味を惹かれないが、

中に入ると感嘆の声をあげてしまう。

それくらい変わった部屋があるのだ。


あの、だまし絵で有名なエッシャーの作品のような

幾何学模様チックな床にも興味を覚えたが、

すごかったのは柱と天井。


これまで見たこともないようなネジネジとネジった柱が

グイーンと天井に伸びており、同時にそれは、

”重い天井を支える”という柱本来の役割を越え、

まるで部屋の中に柱ではなく「椰子の木」が林立しているように

見立てて作ってあるような感じなのだ。


床だけでなく、柱も天井もまるでだまし絵。

だまし絵は見るだけなら楽しいが、

その絵の中にもし自分が入ってしまったら・・・?

そんな錯覚を覚える建物だった。




↑ これはパスタの広告だろうか。可愛らしいものが多い。


その後、昨夜泊った「home youth hostel」というユースホステルに

戻ると、受付で驚くべきことを言われた。

「2泊するから」、と昨日まとめて2泊分の料金を払ったのに、

今になって「今日の予約はされていないし、お金も払ってもらってないわよ」

とのこと。


チョットマテ。

ランドリー分も含めてちゃんと昨日のうちに払ったぞ。

お金はもちろん、今からまた今夜の宿探しなんてやりたくない。

僕は主張し、向こうの誤解ということでなんとか解決。

しかしなんだか疲れてしまった。


だが、今日はまだやるべきことがある。

明日向かうバルセロナ行きのチケットを買わないと行けないのだ。

しかし、ノルド駅まで行き、いざ買わんとするもかなりの行列。

グッタリとして、ちょっと座った瞬間に、僕は眠ってしまった。


なんとかチケットを取り、外に出たら夕方だ。

レイナ広場にある、『VALOR』というチュロス屋に入った。

実はここバレンシアは、チュロスもまた有名な街なのだ。


さらさらとした溶けたチョコレートに、

サクサクのチュロスを浸す、

いわばチョコレートフォンデュの要領で食べるこのスイーツ、

甘すぎずかなり美味しい。

日本でも絶対に流行るだろう。


晩めしは、ユースホステルのキッチンで自炊。

貧乏旅行なので、節約も必要なのです。


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2009年12月28日


魔法に掛けられた街、クエンカに

後ろ髪を引かれながらも町を後にし、

オレンジで有名なあのバレンシアに到着。


昼前の11:40に着くはずが大幅に遅れ、

結局町に到着したのは13:00。


コロン駅を中心とした町の真ん中に移動したが、

想像以上に賑わっていて、まるで原宿のようだ。

中学生でごった返す竹下通りとまでは言わないが、

とにかく人が多い。





オレンジの樹や活気にあふれる市場、

柱が印象的な教会を観てから、

レイナ広場そばのタパス屋でタパスを食べた。

タパスとは、日本語で言うと「小皿料理」と言うのだろうか、

小さな皿に、ちょこっとずつお酒のつまみみたいなのが乗って

提供される料理だ。


近くの席や、カウンターに並ぶ皿を指差して

同じものを注文する。


ソーセージやパテ、何かを揚げたもの、

そしてピクルスといったものを

頼んだが、どれもおいしい。


注文したものを伝票に書いてないみたいだが、

どうやって会計するのかと思っていたら、どうやら

全てのタパスに刺してある楊枝の数でカウントしているようだ。


しかし、裏を返せば楊枝が無ければカウントされないわけで、

現地の若者たちの中には楊枝を外に放り投げて

”無かったこと”にしてしまう連中もいるらしい。

いやはや。


とにかく、テラス席もあるし、家族連れも来ている。

タパス屋というのは、懐の広い形態の店のようだ。

こうした店では、恋人同士はもちろん、仲のいい友人同士で

あーだこーだ言いながらグラスを傾けるのも最高に楽しいだろう。



いい気持になって、今夜の寝ぐら、ちょっと裏通りの

ユースホステル(安宿よりもさらに安い宿泊所)に帰った。


1つの部屋にいくつも2段ベッドが押し込まれた男子部屋で、

イタリアから来たシモーヌという男性と話しをした。


「これからイタリアに行く予定なんだけど、オススメのスイーツってあるかな?」と僕。


すると彼の返答は、

「そうだな・・・”ジェラート”だな。あれはオススメだ。」


「(・・・それくらい知ってるよ・・・。) じゃ、じゃあ、オススメの料理、はある?」


「よくぞ聞いてくれた。オススメの料理、それこそまさに、ピッツァとパスタだ!!」


「・・・・・」


イタリアンジョークなのかそれとも本気なのか、よく分からないまま、

このまま硬いベッドに横になることにします。

おやすみなさい。


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