連日大雨なのにジャカルタの洪水がそれほどニュースにならない理由ーチリウン川地下放水路の完成で | 知りたがりな日本人のブログ@インドネシア

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今年の雨季、ジャカルタでは一日に何度も激しい雨の降る日が続いている。

雨季のピークは、いつも旧暦の新年(今年は1月の末だった)あたりだったが、今年は、2月になってもまだ明けない。


しかし、今年は洪水のニュースがいつもより少ないのを感じる。いつもだったら、上流のボゴール都市ボゴールの天気や、水門が開かれるということまで大きなニュースになっていたが、最近は、市内の洪水についてのニュースは、それほど大きくない。洪水している箇所についての詳細をみてみると、大体が何センチ級でおさまっているようだ。

これは、1月末に完成したチリウン川地下放水路での水量調整が順調に行われている影響だと言われている。ジャカルタ中心部を流れるチリウン川に溜まった水を、東側のジャカルタ東水路(BKT)に放水するための水路の建設は、2013年に着工していたが、住民の立ち退き問題などにより工事半ばで6年間も放置されていた。


この問題を解決し、一気に完成させたのが、ヘル州知事だ。10月に着任してからたったの2カ月で完成させた。雨季が来る前にやってくれたのが嬉しい。
ヘル州知事は、ジャカルタ州の一般職員から上がってきた人で、一時期ジョコウィ大統領の補佐を務めていた。さすが実務でキャリアを積んだ人だけあって仕事が早い。放水路の完成と並行して、その他の水路のクレーンを使った大掛かりな清掃も行われている。
今まで手付かずだった水路近辺が整備されていくのを見るのは誰でも嬉しいもので、ジャカルタ州の清掃作業の様子を追いかけて画像をアップしている市民ユーチューバーが沢山いる。ジャカルタ大洪水というタイトルで、過去の画像や明らかに加工した画像を見かけることもあるが、洪水が軽減したという喜びの声の方が多い。

 

Gambar oleh Joseph Thomas dari Pixabay