3/10 渋谷TAKEOFF7 のMCで伝えたかった事 | Georgeの目指せ還暦ロッカー

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岡山発ゆるふわハードポップユニット、「EastBell」のギタリスト Georgeの音楽ブログです。
「Hiroshiの目指せ還暦ロッカー」の続編です。

もう5年くらい更新してなかったブログ

2024.3.10 の渋谷TAKEOFF7のイベントに出演した時、MCを全て言えなかったので それを記したくて久しぶりに更新しました。

これを機に また可能な限りブログを更新しましょうかね

3/10 渋谷TAKEOFF7
Music Together 〜音楽とともに語ろう がんのこと〜

ご来場の方の大半は 患者さんご本人かご遺族様、そして患者さんを支えている立場の方々でした。


僕はその支える立場の方々に伝えたい事があって、タイムテーブルがカツカツの中 主催者に「5分オーバーします」と伝えてMCさせて頂きました。

今回のイベントの構想はコロナ前にあって、主催代表からお話しは頂いていて、その時点で とある非常に有名なバンドにも話を振っていたのですが、
「病気の経験がないから皆さんの苦悩を理解する事ができないと思う」
という理由で断られました。

そんなの逃げ口上ですよ。
だって、その人達 東日本の震災の時にデッカいアリーナで
「みんな 一人じゃない!」
って歌ってたんだから。
病気の経験無いから、って話なら 被災経験無いからわかんないはずだろ。

音楽 って、仮に理解できなかったとしても、もっと違う方向から力や勇気やメッセージを送るもので、それがミュージシャンの役目でしょ。

同じ病気でも、患者さん一人一人の環境や状況や性格だって違うんだから、お互いを完全に理解できる事なんて無理なんですよ。
それは全く悪い事じゃない。

MCはそこで終えました。

本当はその先を言いたかったけど、普段から色々話を聞き 頑張る姿を見て、頑張ってるのにそれでも目標を諦めなきゃいけなくて・・・というのを見てきた人の顔を物販ブースに見て、もう言葉に詰まって何も言えなくなって「今日皆さんに会えて良かったです」って話を締め括るのが精一杯でした。

その人の苦悩や苦労を想像する事はできても、理解する事はきっと出来ないから、気安く「わかるよ」って言ってあげられないし、そもそも 支える って言葉が傲慢で 本当は負担になってるかも知れないし・・・そう思いながらも少しでも出来る事を探して、役に立ってなくても何かしたくて

そんな、何の価値があるのかすらわからなくなるのが「支える」立場なんです。
理解したいし、代わってあげられるものなら代わりたいし、物理的に役に立ちたいし・・・
だけど そんな事は完璧に出来るはずもなく、ただただ辛いんです。
支えながら、負担になってないか、邪魔になってないか ばかり考えて 辛いんです。
その「辛い」も口に出せないんです。
だって本人はもっと辛いから。

でも、僕は無理でも 皆さんは その支えたい想いが本人に「誰よりも大切にしている想い」として伝わると思います。
その伝わった想いが 支え になると思います。

患者さんご本人も、支える立場の方も 「自分らしく生きる事」を忘れないでいて下さいね。
それが、あの日客席にいた皆さんに伝えたかった想いです
皆さんが自分らしくいられますように