大分からポンカンを送ってもらった。


少し前にも書いたけど、無類の柑橘好きである。
送ってもらったポンカンは、ごつごつしてて
男気のある感じが九州育ちですたい(笑)って
風格が出てたけど、食べるとめっちゃ甘かった。

いや、甘すぎることもなくて、酸味もあって。

甘さだけのみかんもあるのだけど。
とっても良いバランス。うまし。


我が家の車がオンボロになってきた。
次の車検通すには結構な費用がかかるらしい。

色々調べて、とある車屋へ(中古車)。

今の車は、車好きの子供の意見を聞いて決めた。
正確には、意見というより、赤い車、赤い車と
単語を繰り返していただけやけど。

車好きなので、子供は車屋さんで色んな車に乗っていた。
ありとあらゆる車に乗ろうとして、従業員の車や
営業車までもドアを開けてた。

これが良い、これが良いってのが子供にはいっぱいあって
帰り道、何で選んでるん?って聞いたら
ハザードの音!やって。

なんてかわいらしい子供の意見なんやろか。

パソコンを置いてる机の色が褪せてきた。

かれこれ10年以上使ってるもんな。
大学時代に住んでいたおんぼろアパートの一階で、
小洒落た女の子が布団を干すのに使ってた
雨ざらしの木の机。

アパートの一階で机の上で布団干すって
どういうことよって思うでしょうが
オンボロアパートの窓側は、舗装もない
結構広い空き地(駐車場)やったので
そんなことも可能やった。

その女の子と仲良くなりたいこともあって(笑)
声をかけて、机をもらった。
今思うと、彼女にとっては迷惑な話なのだけど。
二つ返事でどうぞって言ってくれた。

その机にヤスリをかけて染み込み系のペンキを塗って
今でも主にはパソコンデスクとして使っている。

そんな机で、その住んでいたアパートのことを思い出す。
通っていた大学は、関東の辺鄙なところにあったので
ほとんどの学生が一人暮らし。

みんなのアパートより2周ぐらいおくれてるんちゃうかという
そのオンボロアパートでは、声は筒抜け。
でも、聞こえてくるのは日本語より中国語の方が多くて、
夕飯時には中国そのものの香りがした。
そしてワンルームなのに、
家族で住んじゃう中国人の強さにも衝撃を受けた。
中国キッズがネコを追いかけて走り回っていた。

家賃は2万円。
水道代は、全ルームで割り勘。
よって基本料安し。

洗濯機、共同。
使おうと思って蓋を開けたら、おっさんのパンツが入っていたり
恐らく一階のかわいい女の子のパンツが入ってたり。

風呂、共同。一応男女別(二畳ぐらいな小部屋)
壁は一面のカビ。床においてるスノコもカビだらけ。
一階に住んでた友人は、サンダル&シャワーが基本て
言ってたけど、僕は湯船にもつかっちゃう派でした。

ネコも多し。ドア開けて寝てたら横にネコ寝てて
かわいいからほってたら、足一面にダニ刺されになったことも。

悪いように聞こえるかもしれないけど、すっげー楽しかった。
ペラペラの壁で、笑っちゃうぐらい寒かったけど、出来ればまた住みたいくらい。
壁が薄いからか、共同利用が多いからなのか、
住人の距離が近くて毎日が修学旅行みたいやった。

家賃はおばあちゃんに手渡しで、持ってくと必ずお菓子とお茶を出してくれた。
壁を好きにぬらしてくれて、部屋を確認もせずにペンキ代とかいって、
5千円までくれた大家のおばあちゃん。

インドで赤痢になって新聞まで載った一階に住む友人宅で
彼独自の治った宣言で、度胸試しやいうて、一緒につついた鍋。

ネコいてるの忘れて講義にいって、ベッドでうんこされてた友人。

机をじっと眺めて色んなことを思い出した。

でこぼこだらけで、使いにくい机ですが
なんとか大事に使い続けようと思います。


















テレビのCMで当たりつきの自販機を久しぶりに見る。

昔はたくさんあったような当たりつきの自販機。
そんな自販機を巡って、昔懐かしのエピソードを一つ。

大学時代、どこにでもある自販機が並ぶコーナーに
当たりつきの自販機がかろうじて残っていた。

コーラーと缶コーヒー。
僕の中のデブのマストアイテムである飲み物を
僕の親友は愛していた。

いや、その頃の彼は、まだ痩せていた。

意中の彼女が花が好きといえば、
何故か風呂あがりを待ち伏せして花束を渡し
寿司が好きといえば、大洗の寿司屋まで連れて行き
帰りは何故か東京の夜景を見せるというほぼ拉致行為を行い
彼女が好むコンサートのチケットを得るために
手下に構内の公衆電話を占拠させるという
ストーキング行為を繰り返した彼の告ってふられた数は
全盛期の王貞治のホームラン数も越えていたはず。

足は鬼のように臭いし、冷蔵庫にボラギノールまで入っていたが
気前は良くて変態であったので、つるんでいた。

今は、りっぱに三児のパパならず、立派はデブである。

いや、そんなことはどうでもいい。

当たりつきの自動販売機。

そんな彼と一緒に講義を受け、自販機コーナーに差し掛かったとき
彼「コーヒー買うわ。何かいる?」
僕「いや、ええわ」
彼「そうか」
といって、彼はコーヒーを買った。
当たりつきの自販機のコーヒーである。
ピロピロ~と音のした結果、、

彼「あたった~!(超大声!)」
彼「おい、I はよ、好きなん押せ、はよ、はよ!」
僕「お、おう~」といって僕は一本押す。
しばらくたって、「ま~た、あたった~!!(超、超大声)」
と変態が変態級の大声を出して、また押していた。

そんなもん二本も飲むんかと思ってみてたら
彼は、その後自販機に向かって呆然と立ち尽くしていた。
良くみると、自販機の選択用のボタンのランプが全商品まだキラキラと
赤く輝いている。

彼は振り向いて、お、俺、千円札入れてたわ…って言った。
僕はしぶしぶ、まだ赤く輝いているボタンをとどめのように一つ押して
彼と二人で二缶ずつ、青春の缶コーヒーを分け合ったのである。

















歳をとったと思う。
体力の衰えはもちろん、守りに入ってきたような気がする。

家庭を持って、行けなくなってしまった海外。
一人で旅したことが懐かしい。

ふと思い立って、あの頃、旅先で出会ったブロガーの
ブログを検索してみたら、未だ健在で、僕との記録や
小さな写真が残っていた。
インターネットですげーな。

たくさんの人に出会って、同じ分だけ別れた。
いや、正確には、ほそぼそと連絡がある人もいるけれど。

海外で不安な心を癒してくれたたくさんの人たち。
元気にしているんでしょうか。
訪れた場所のことより、やっぱりそこで出会った人の方がずっと気になる。

世界で観た美しい場所にもう一度行きたいというより
やっぱり出会った人にもう一度会いたい。

そして、やっぱりどこかで旅に出たいと思うのです。