〜ゆったりと心地よい時間を過ごす贅沢〜法然院・安楽寺〜 | 〜白い風の囁き・京都洛北のちょこっと田舎暮らしの日記〜

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気がつけば
この星に生まれて半世紀以上が過ぎ、

アラカンと言われる年代に近づいてまいりました。

日々のつれづれや
お?っというような発見や
寺社で感じたことなど

ユル~く気ままに綴っているブログです。


こんにちは 
Earth Dragonです。



先日、久しぶりに
法然院さんに行って参りました🛵



京都非公開文化財特別公開は
終了後でしたので



お庭だけでしたが
苔好きにはたまらん爆笑お庭でした




20年ほど前


当時の英会話の先生が
在京都外国人女性アーティストグループのメンバーさんで、こちらでグループ展を開催されまして



その時
初めておうかがいしたのですが



静かで
なんとも言えないひなびた感が漂っていて
苔がいっぱいのお庭で




佳いなぁ〜
落ち着くなぁ〜
ホッとするなぁ〜



整い過ぎてない空気感が好きやなぁ
そう思ったものです



今回
法然院さんの公式サイトを拝見して



なぜ
先生達がこちらでグループ展をされたのか
その理由が分かりました



法然院サンガ
貫主様のお考えが素晴らしいと思います



是非
ホームページをご一読下さいませ








次はお隣の安楽寺さんへ

こちらも通常は非公開


花や紅葉の時期に一般公開されているので
公開時期をご確認されることをお勧め致します



🍁紅葉の11月は土日・祝日が一般公開中



今回
初めておうかがい致しまして



安楽寺の由縁となった
松虫姫と鈴虫姫の悲しいお話を知りました



バックリまとめますと

鎌倉時代初期
法然上人の弟子住蓮房・安楽房の二人の僧が念仏道場「鹿ヶ谷草庵」を建て、人々に念仏を広めていました





当時
才色兼備で、殊の外、後鳥羽上皇からの寵愛を受けていた女官19歳の松虫姫と17歳の鈴虫姫


妬みや嫌がらせの渦巻く宮中

奥向きの生活に絶望していた両姫は
両上人から念仏の教えを拝聴し感銘する


上皇が熊野詣で留守中に密かに出家するが
このことを知った上皇は激怒


念仏の教えを説いた僧侶を弾圧

二僧は斬首され
法然上人は讃岐へと親鸞聖人は越後へ流刑に処しました




その後
両姫は瀬戸内海の小島で生涯を終え
両上人亡き後、「鹿ヶ谷草庵」は荒廃しました


が、
流罪地から帰京された法然上人が両上人、両姫を弔うため草庵を復興するよう命じ「住蓮山安楽寺」と名づけました





可愛さあまって...
というところでしょうか

なんだかなぁってお話ですよね


上皇と雖も、
手が届かない世界へ


寵妃2人が
留守中に勝手に去ってしまった悲しみ



怒りに変容すると
宗教弾圧するまで拡大してしまったのか?


てか、
弾圧の理由に利用したのかも




こちらのお庭も現代的な
狛犬の様な鹿ケ谷かぼちゃや

ハートに開いたツクバイが何気に在ったり



朽ちたり、枯れたりも
蜘蛛の巣や落ち葉もそのまま
自然のままで




整い過ぎてない感に
とてもゆったりとした心地よさを感じました



例えば
山深い親戚の家に行ったかのような



温かい時間の流れが
ゆっくりゆっくり流れていくかのような...




余談ですが
安楽寺さんの御朱印帳がまた...



スルーしかけて
あれ?もしかして?と二度見して



もしや
鶴田一郎さんですか?

と受け付けの方におうかがいしてしまいました







松虫姫と鈴虫姫の物語和讃画集
も出されているそうで

こちらで個展をされたのだとか



そのご縁で、
とおっしゃっていましたが



それはそれは美しい姫君達
美し過ぎると哀しさが極まりますね


尼僧姿のものと
2バージョンあったように思います



紅葉は
ところどころ、色づきはじめ
ってところでしょうか


半ば以降ですかね〜




喧騒を離れて
ゆっくり時間を過ごす贅沢



哲学の道から山手の方へ
歩いてまわれるこの界隈は結構な坂道



店舗の並ぶ通りからちょっと離れると
桜や紅葉のピーク時以外はひっそりしています




永観堂や南禅寺など
界隈歩いて巡る紅葉狩りモデルプランも
いろんなサイトで紹介されていますので



深いところと向き合うにはピッタリの
蠍座シーズンも後半ですし



自然の移ろいを愛でながら
ゆっくり過ごす時間をいかがでしょうか






最後まで
おつきあいを有り難うございました



今日もHappyな1日を