民族差別主義?
---評論家「塩田丸男」の罪と罰
安田成美の国籍を暴露し、情報番組「おはようナイスデイ」を下ろされた評論家・塩田丸男を覚えていますか。
あの事件以来、すっかり彼をテレビで観ることがなくなってしまった。
店長は、大学生時代に在日韓国人の友人がいたし、芸能人やプロスポーツ界に活躍する在日の選手が大勢いることは承知している。
最近では、出身地をカミングアウトする人も少なくない。それだけ、世の中が変わってきたのだろう。
とくにK-POPが興隆を極めてから、その傾向にある。もう、隠さなくても十分やっていける、そう考えたアーティストやアスリートが増えてきたのだろうと、店長は好意的に考えている。
ここで在日の定義と民族感情とを論考してみたい。
半島出身者が帰化して日本国籍を取得済みなら、誰が何と騒いでも日本人だ。
その当たり前のことが通用しないのが今の平均的日本人の民族感情である。
では、在日とは何だろうか。
当然、日本に定住する韓国・朝鮮系の人々を指す言葉である。
狭義的意味においては、日本による植民地時代に彼らの祖父母や父母が何らかの事情で朝鮮半島から日本に渡ってきたという
歴史的経緯を持つ人々を指す言葉だ。
一般に、在日と云うとき、国籍とは無関係に、朝鮮半島にそのルーツを持つ人々を概念化している、と云えるだろう。
それでは、ルーツが半島にある人に対して、どうして日本人には差別感情が生まれるのだろうか。
もともと、日本人がどこから来たのかと云えば、朝鮮半島やインドシナ半島であり、南方諸島であり、中国大陸である。
それら雑多な人々が日本列島に定住するようになったのが日本人なのだ。
歴史的にみれば、天皇を意のままに利用してきた藤原氏の始祖、藤原鎌足は帰化人であるという。
彼らは、日本での先住豪族・蘇我氏を打ち滅ぼして日本の政権を奪い取ったのだ。
そして、稲作や製鉄など、朝鮮から渡来人が持ち込んだ文化や技術は数えきれない。
両国の永い歴史の中で、植民地時代など、ほんの一瞬の出来事だ。
その短い間の出来事に拘って、半島出身者への差別感情を持ち続ける方がどうかしているのではあるまいか。
帰化してすでに日本国籍を保有するなら、その時点で同じ日本人ではないのか。
都はるみが、「北の宿から」でレコード大賞を受賞したとき、在日歌手が受賞した--と、おもいきりバッシングされた。
その時に、美空ひばりから「いじめに負けないで、頑張りなさいよ」と励ましを受けたそうだ。
そして美空ひばりも?といった在日疑惑が向けられたという。困ったものだ。
だいたい、日本人が単一民族だという主張からして怪しいと思う。
独自の文化・言葉を持っていたアイヌ人がいる。。
