巨額なスポンサー料
---タイガー・ウッズの罪と罰
タイガー・ウッズがナイキブランドの帽子をかぶって得るスポンサー料は、
なんと日当5万5千ドルだ。
その帽子を作るタイ国の労働者は、日当4ドルだ。これは、年収の38年分に当たる。
我々のような「下級国民」には、想像もつかない。
タイガー・ウッズの離婚慰謝料を覚えているだろうか。
驚くなかれ円換算で640億円である。
画像は元妻が手に入れた豪邸だ。
国家の経済力や物価が違う、というのは簡単だ。
では、タイでナイキに搾取される労働者が起こした労働騒ぎを知っていますか?
2000年11月、バンコクのシャングリラホテルで、タイガーは、ある大学から名誉博士号を授与された。
そのホテルを取り囲んだ集団の姿があった。
彼らこそ、ナイキ製品を製造する搾取される労働者たちであった。しかもクビにされていたのだ。
彼らは、タイガー・ウッズに要望書を届けていたという。
劣悪な労働環境や組合つぶしに強く抗議した。
最低生活賃金を求めてタイガーに力添えを求めていたのだ。
タイ人の血を引く彼に助力を期待をしたのだった。だから事前に面会を申し入れていたのだ。
だが、あろうことか彼はこの労働者の懇願を無視して無言で引き揚げたという。
おそらくスポンサーのナイキから止められていたのだろう。
そのためなのか、実にそっけないコメントを残している。
店長の私は、今のコロナウイルスに翻弄される東京五輪についての報道を見ていると、タイガー・ウッズとナイキのいびつな関係を
考えずにいられない。
彼の離婚慰謝料の一部は、タイ人労働者から搾取したものだ。彼の本音を聞きたいと思っている。。