彼らの生活ぶりは韓国だけの現実だろうか。
パラサイト 半地下の家族
劇場公開日 2020年1月10日
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組んだ作品だ。
2019年第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。
そして、第92回アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を受賞した。
さらに監督賞、脚本、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の4部門に輝き、世界的に注目を集めた。
キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。
そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。
そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。
正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していくのだ。
韓国では、7割の高校生が大学に進学するが、卒業して就職できるのは半数だそうな。
彼らのほとんどは非正規の仕事に従事していく。
収入格差がひどく、ソウルでは半地下で暮らすことが常態となっている。
それに少子高齢化の進行は日本より急激に進行している。
韓国では、映画製作を国家事業として政府が推し進めていて、補助金も支給される場合もあるという。
対して、日本ではどうか。個人レベルの裁量に任されている。
韓国と日本の差は開くばかりで、エンターテイメント産業の衰退さえ感じられるのだ。