エログロ暴力漫画の傑作---何度もネタにされる「三億円事件」の闇 | ブロッコリーな日々

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アイドルマート下花店店長の落書き

エログロ暴力漫画の傑作

「悪魔のようなあいつ」

「悪魔のようなあいつ」は、沢田研二主演でドラマ化された。

これは1975年ヤングレディに連載された漫画だが、エログロ暴力漫画の傑作であった。

 

原作は当代一の作詞家「阿久悠」である。「阿久悠」のマルチな才能を思い知らされる。

ドラマ版には、これも人気絶頂期の歌手・沢田研二が犯人・可門良を演じた。

もちろん、この作品には元ネタがある。

1968年に起きた「三億円事件」だ。

東芝社員のボーナスとして運搬中の現金三億円が、鮮やかな手口でまんまと強奪される。

警視庁では、のべ17万人の警官を動員して懸命に捜査に当たった。

取り調べを受けた容疑者だけで11万人にのぼり、7年間で9億円という予算を計上したという。

こうして事件は1875年に迷宮入りしてしまうのだ。

ドラマ版、漫画版もこれでもかというほど暴力シーンがある。過激な内容の連続に眉をひそめる視聴者も多かった。

三億円の犯人は、どんなやつだったのだろうか、と毎週犯人・可門良を楽しみにしていたのを店長は覚えている。

 

ラストは衝撃的だ。犯人・可門良の脳には不治の病が見つかるのだ。

「阿久悠」って凄い。。