「野島伸司」といえば「星の金貨」を覚えている人は多いと思われる。
酒井法子は、その演技を絶賛された。
彼女の出世作ともいえる作品だ。
報知新聞記事 2001/2/26より。
今回の新バージョン(※新・星の金貨)ではキャスティングを一新。「101回目のプロポーズ」「高校教師」など多数のヒット作品を手がけた野島氏がシリーズ第1作以来の監修を手がけることまではスムーズに決定。だが、主演だけは思いのほか難航した。
何故だったのか。それは、出演オファーを受けた酒井法子が拒否したせいだった。
当時、公私ともに彼女のマネジメントは、サンミュージックの溝口伸郎取締役製作部長が見ていた。
溝口伸郎マネージャーは、デビュー以来酒井法子の担当であった。それは、彼女の将来性に賭けていた
サンミュージック相澤前会長の悲願でもあったらしい。
溝口伸郎氏は、「岡田有希子」を衝撃的な自殺で失っていた。
彼は、マネージャーとして同様の失敗はしたくなかった。だから、「野島伸司」が、酒井法子にぞっこんだったことに危機感を募らせていた。一般に報道されなかったが、ふたりは半同棲だったという。
酒井法子は、松田聖子と同じ福岡県出身だ。デビュー時の彼女と聖子ちゃんとは雰囲気がよく似ていた。
明るくてお茶目で天真爛漫、(それが彼女の演技であったにせよ)愛らしい姿に多くのファンが夢中になった。
その公私ともに酒井法子をサポートしていたのが、溝口伸郎氏であった。
溝口伸郎マネージャーは、岡田有希子と同じ轍を踏みたくなかった。
だが、その彼の前にに突如として現れた"悪魔"が、「野島伸司」という当代一のドラマ原作者なのである。
彼は、溝口取締役に「酒井法子」を番組に出せ、と激しく迫ったという。
サンミュージックの製作部長としては、彼の申し出を蹴るわけにはいかなかった。
だが、酒井法子は、そのときには、高相祐一の子供を妊娠していた。
だが、この時「野島伸司」は、溝口伸郎氏に、酒井法子との復縁を迫ったという。
溝口伸郎製作部長が、事務所で自殺するのはその翌日である。