サッカーのワールドカップが盛り上がっていますね。
俺はサッカーについては全然詳しくありません。詳しくありませんけれども、お祭り的な雰囲気とか国対国というわかりやすい図式が好きなのでワールドカップの波にはのまれない程度に乗って眺めております。
先週の日曜日は我らが日本の初陣でしたね。通称ザック・ジャパン。コートジボワールを相手に1対2で惜敗しました。前評判はほぼ互角だったように思いますが、内容も結果もコートジボワールのほうが明らかに上だったように思います。しかしではコートジボワールが戦前から優勝候補に挙がるかのような強豪国だったのかといえば、そんなことはありません。コートジボワールは優勝候補には全然挙がらない程度のボチボチな国ですし、ということは日本はそのコートジボワールに完敗する程度の国だということです。だって優勝を争うような国、例えばスペイン、ブラジル、ドイツ、フランス、アルゼンチンなどがコートジボワールを相手に内容で押されるようなことは全く考えられないですからね。得点は気まぐれな神の悪戯によってその実力差に依存しないことがあったとしても。
とはいえ、日本は前回のワールドカップでベスト16にまで残りました。これは、はっきり言ってすごい成績です。今回日本に快勝したコートジボワールですらベスト16にまで残れる可能性は高くないように思います。
ではなぜ前回日本がベスト16にまで残れたのか。世評では守備型に徹した戦型が日本の持ち味を十分に引き出したと言われています。その意見に俺も大筋では賛同します。しかし俺はそれだけではないと思うんですよね。有り体に言えば運が良かった。最大限に運良く伸びて進撃出来た結果ベスト16だったように思います。言い換えれば、ベスト16以上は如何ともし難い実力差の壁があったために全然突破出来そうにありませんでした。
それに対し世間では、守備型のままではベスト16が精一杯だから今回は戦型を攻撃型に変えて更なる上を目指していると報道されています。この戦術には大いに疑問です。まず日本が守備型の戦型をあっさり捨てられるほどに守備型の極みに達していたかどうかですよね。俺の思う限り答えはノーです。前回優勝したスペイン、準優勝のフランスなど、上位国はその攻撃力のほうがニュースの性質上クローズアップされますが守備力だって日本の遥かに上を行っていたと思います。そして今回も。しかしメディアは如何にも日本が世界最高峰の守備力に到達しているかのように報道しています。そして日本が守備型に徹しきればベスト16までは確実に残れるから、もう分かりきっていることだから、更に上を目指すために攻撃型に切り替えてゆこうというようなことを報道しています。
いやいやいや。日本が守備型で挑んだところでいつもベスト16に入れるような力はねえよ。むしろ滅多に入れないと思うよ。それは戦型のせいではなくて日本の守備力自体がそこまで郡を抜いて優秀だったりはしないためで。郡を抜いてはいないけれど国際的にもボチボチ通用するところまできていた日本の守備力。せっかくそこまで高めた守備力を捨てて自称攻撃型で挑んでいったら他国としては楽だと思うなー。攻撃型を謳うのはいいんだけれど今回の日本を見る限り全然威力上がってないし、でもしっかり守備力は落ちてるし。上位国はたしかに攻撃力ばかりが目に留まりがちなんだけれどどうかなー。攻撃力にばかり偏りすぎた前回のブラジルなんかは序盤で大敗しちゃったよね。あのブラジルの攻撃力を以てしてだよ。
つまり俺の言いたいところは日本の守備型そのものがまだ世界の極みに全然達しちゃいないってことと、それをあっさり捨てちゃうほど日本の機は熟していないってことと、あらゆる勝負の世界において弱者の戦術の肝は守備力だと思う点なんです。守備の堅い弱者はほんと嫌だよ。特にサッカーなんて0対0のままならPK戦なんていうジャンケンみたいな方法で勝負を決するルールがあるんだからさ。まあ最初からPK戦狙うなんて戦術は俺も嫌だけれど、強者を焦らせたり嫌がらせるにはそこを含めた戦型のほうが明らかに有効。攻撃型として打って出るなら少なくともプロ野球でいうところのダルビッシュとかイチローとか、世界でも頂点を争うようなスターを生み出してからなんちゃうの。まだそんな選手いないでしょ。ちょっと焦りすぎだと思います。