どんな旅でもいい&街道をゆく~耽羅紀行&Wの悲劇よりWoman(再) | 祝福神~ご縁に感謝♪

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4人の両親を看取って、なんだか淋しい日々です。これからは小林正観さんの言葉「祝福神」(7つの言葉)…「うれしい、楽しい、しあわせ、愛してる、ありがとう、ツイテル、大好き」の言葉を言いながら明るく年を重ねていきたいです。みなさんとのご縁に感謝です。

 正観さんによると…。(旅じょうず入門…昭和57年)

 

●どんな旅でもいい

 

 旅にはさまざまなかたちがある。乗りもの(主たる交通機関)によって違うし、旅する人数によって違う。また旅に出かける動機(例えば逃避の旅もある)によっても違う。

 基本的にはどんな旅でもいい。旅は全く個人的なもの。他人がとやかくいう筋合いではない。「他の人に迷惑をかけない」「自然を破壊しない」という2点だけ。換言すれば「人」と「自然」に迷惑をかけない。それを守ることができれば、どんな旅でもいいのだ。

 

(イラストはネット画像です) 

 

 

👣街道をゆく~44 耽羅紀行 ~ 〝常世の国”済州島へ(韓国・済州島) 司馬遼太郎 朝日ビジュアルシリーズ👣

 

 

 

(朝日の昇る城山日出峰)

 

その1 「済州島は、古代、耽羅という独立国だったのである」

 

 朝鮮音でいうと、チェジュドである。こういう名称にかわったのは13世紀末のことで、それまでは、

「タン(タム)」

 あるいはトムといった。漢字は、耽羅,耽牟羅、屯羅などといったふうに当てている。

『日本書紀』では、主として、

「耽羅」

で、ふつう、たむら、というルビがふられている(現在はたんら)。要するに、済州島は、古代、耽羅という独立国だったのである。

 

 

 

(西帰済市の海岸)

 

その2 「こういうよきひとびとを生んだ土地に行ってみたい」

 

 ところで、私の家内は、1929年うまれである。小学生のとき、文順礼という、可愛くてとびきり勉強ができて、しかも子どもとは思えないほどに言葉遣いとお行儀のいい同級生がいた。

 日本の敗戦の混乱やら何やらが、たがいの消息をうしなわせた。

 いまから6年前の5月、大坂城内にある市立博物館で主として韓国の出土文物が展示される展覧会があり、家内をさそってその初日に出かけた。何室か見てまわるうちに、背後で声があがり、息づかいまで弾む気配が感じられた。

 ふりかえると、家内が、色白の婦人と抱き合うようにして話している。

 彼女は丁寧な物腰で私に話しかけようとしたとき、家内からしばしば指摘される私の悪癖が出た。

「文順礼さんでしょう?」

 私の悪癖とは、相手の話の腰を折るということである。

 やがて文さんから、ご主人を紹介された。

 以上が、わが玄文叔氏との最初の対面だった。

 玄文叔氏も、その夫人も耽羅の人である。

ー-アイルランドへ行こうかな。

という思いの鉾先が、済州道にかわったことのひとつは、この玄文叔・文順礼夫妻と知り合ったことと濃くつながっている。こういうよきひとびとを生んだ土地に行ってみたいという思いが、その後、年ごとにつよくなったのである。

 

 

(恋北亭)

 

その3 「北へ帰る日を待ち続けるという気分も、この恋北ということばにはまじっていたにちがいない」

 

 私は朝天里を通りすぎるつもりだった。

 じつはここは、李氏朝鮮の時代、済州島を代表する港だったのである。本土から長官が海路赴任してくるとき、みなこの港に入る。任期がみちて本土へ帰るときも、ここから出てゆく。

「古い港です」

姜在彦氏がいった。

「ここに恋北亭という亭があるんです」

北ヲ恋フル亭。北とは,首都ソウルのことである。

「誰が恋うのですか」

「済州島に流された大官たちが王を恋うのです」

「誰を?」

「王をです」

 学閥の争いに敗れて流謫の身になったとはいえ、王への叛意があったわけではない。

 いつか勅勘が解けて北へ帰る日を待ち続けるという気分も、この恋北ということばにはまじっていたにちがいない。

 バスをとめてもらった。

 姜在彦氏がまっさきに降りた。李氏朝鮮の政治経済と思想史について不滅の業績を残したこの人にとって、朝天の古港には格別な感慨があるのにちがいない。

 

(大阪 コリアタウン)

 

その4 在日済州島人ーその暮らしと望郷

 

 大正11年(1922)の大阪との直通航路開設がきっかけとなり、多くの済州島出身者が日本へやってきた。その多くは大阪に定住し、独自のコミュニティーを形成しながら暮らしてきた。

 

 「金寧という村の出身者は、大阪でも成功者が多いんです」

 玄文叔氏がいった。

 戦前、済州島民一般はまずしくて、出かせぎが多かった。

 後日、済州大学校(国立)できいたところでは、現在、済州島の人口は約50万人だという。べつに、海外に50万人いる。つまり世界で耽羅人は百万人いるというのである。

 そのうち大阪と東京に約20万人いる。

 

 

 

(済州島に春をもたらす伝統神事)

 

その5 「女たちがシャーマニズムによって神をたのみ、鬼をなぐさめるのである」

 

 朝鮮儒教は宋学の流れである。このため、鬼や神は建前として近づけることはしない。しかし、いくら剛毅な儒教的な士大夫でもさびしいということはあったにちがいない。

 儒教におけるそういうさびしさの面を、中国では道教がうずめる。韓国ではシャーマニズムがうずめるのである。

 このため韓国における葬儀は両建になってしまう。

 男たちは儒教による葬服を着、儒礼による葬儀をとりおこなうが、これとは別に女たちが巫堂(済州島では神房という)をよび、シャーマニズムによって神をたのみ、鬼(霊魂)をなぐさめるのである。男たちはそれを見て見ぬふりをする。

 李氏朝鮮このかた、そういうぐあいだった。どの国でも女が伝統文化を継承するが、韓国におけるシャーマニズムほどくっきりしている例もめずらしい。

 

 

⚾5月28日 プロ野球 ソフトバンク 11-1 広島 ⚾

 

プロ初アーチを含む2本塁打の活躍。スタメン起用にバットで応えた渡邉陸選手。

育成ドラフト1位からあがってきた大型捕手。熊本出身の21歳!!

甲斐選手に代わるキャッチャーとして、がんばってね!!

 

 

 

 

 

♪私の好きな歌♪

 

1081曲目  「Woman~Wの悲劇より」(再) 薬師丸ひろ子

 

この歌は切ない歌ですね。

松本隆さんの歌詞がとても美しいですね。

 

〝ああ 時の河を渡る船に

オールはない 流されていく

優しい目で見つめ返す 

2人きりの星降る町”

ユーミンのメロディーもすてきです。

 

今日も見ていただいてありがとうございます。

また今週も始まりましたね。

いろいろあるけれど、がんばりましょう!

若い人もすごくがんばってる!!

手をさしのべる必要がないくらい創意工夫している。

若さ、情熱ってすばらしいな。

次回は、木曜日にお会いしましょう。

ごきげんよう!またね…♪