では、人は何故働くのでしょうか?人は幸せになるために生きるのです。そして、生きていくためには衣食住が必要となります。資本主義社会においては独自に、自分の能力を提供することで、その対価として賃金を得ることになります。人は幸せになるため生き、生きていくために必要な資金を得るために働くのです。
全ての人間は独自の能力を持って生まれてきます。その能力を提供することで対価を得る。会社は株主が考えた、株主の資金を増やす手段としての会社の活動のために必要な能力を得るために人を雇うのです。従い、従業員は株主が資金を増やすための手段に自分の能力が寄与すると考え、会社もその能力を必要と考えた時に雇用契約が成立することになります。
働くということは、持って生まれた“独自の能力”を使い、人生の目的である“幸せになるため”に必要な金銭を得るためであると言えると思います。また、会社が存在するために必要な活動に必要とされる個人と雇用契約を結ぶことになるのです。会社と個人(従業員)は対等な状態で雇用契約を結ぶことになります。働くということは、その雇用契約に基づき、個人が能力を使ったサービスを提供することになるのです。
働く目的は端的に言えば、賃金を得るためとなりますが、生きている時間の中で大きな部分を占めるために、苦痛となっては本末転倒ということになります。そうならないためにも自分の持つ能力を見極め、それが必要とされ、活かされる会社・場所を選ぶ必要があります。“好きこそ物の上手なれ”と言う諺があります。逆に言えば、上手にできること=自分の能力が活かされることは、楽しめるはずです。一日24時間しかないのですから、睡眠をのぞくと起きている時間の約半分位を占める労働時間が苦痛とならないためにも自分の能力を見極め、それを必要としている会社で働くことをきちんと選択しなくてはなりません。
会社の存在の目的が株主の資金を増やすためにあるということを考えると、賃金を増やすと言うことはマイナス要素となります。しかし、活動のために必要な能力を得るためには、従業員に納得して働いてもらう必要があります。良い経営者というのはそのバランスをうまく保つことができる経営者ということになります。
会社の経営を考えると一番重要なのは、一緒に働く全ての人間がその存在意義等を理解して共通の認識を持つことです。経営者はきちんとどの様な考えで会社が設立され、どの様な目標を短期・中期・長期に渡り持っているかを説明する義務があるのです。
本来であれば、この様な基本的な考え方は学校で説明されるべきで、それがないから就職できないと嘆き、闇雲に面接を受ける学生ででてきて、折角入ることのできた会社に対する愚痴をこぼし、短期で辞める人が増えるのです。