朝、目が覚める。
でも起き上がれない。
体が重い。
布団が体に張り付いているような感覚がある。
「起きなければ」という気持ちはある。
でも体が動かない。
これは怠けではない。
最初はそれが分からなかった。
起きられない自分を責めていた。
意志が弱い、根性がない、甘えている、と。
でも違った。
うつ状態のとき、体は本当に動かない。
気合いでどうにかなるものではなかった。
突然、深い絶望感が来ることもある。
何かきっかけがあるわけではない。
ただ、急に落ちる。
真っ暗な場所に引き込まれる感覚だ。
そのとき自分にできることは、やり過ごすことだけだった。
戦っても勝てない。
抵抗しても長引くだけだった。
波が来たら、波が引くのを待つ。
それを覚えるのに何年もかかった。
ASDの特性もある。
感覚過敏もあるし、意味もなく人の言葉のトゲも刺さりやすい。
うつの波と重なると、小さな一言がひどく深く刺さる。
壊れていく自分を、ただ観察するしかない日がある。
それでも、今日もここにいる。
それだけで十分だと、今は思っている。
──
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