僕が運営しているYouTubeチャンネルの一つに、もう8年続いているチャンネルがあります。

登録者は3万人以上。

収益も、ちゃんと出ています。

 

でも、長く続けているうちに、僕の中にあった燃えたぎるような熱意が、少しずつ弱くなっていきました。

それに比例するように、登録者も徐々に減っていった。

再生回数は、全盛期の10分の1くらいまで落ちました。

収益も、一番稼いでいた頃と比べれば大きく下がりました。

 

数字が落ちる。

すると、やる気も落ちる。

僕の中では、完全に悪循環になっていました。

 

そんな時でした。

ある一人の視聴者さんが、毎月コメントをくれるようになりました。

 

内容は、ほとんど毎回同じです。

「いつもありがとうございます。今後もずっと応援しています。」

だいたい、そんな内容でした。

 

その人は、メンバーシップに入ってくれているわけではありません。

スーパーサンクスを送ってくれるわけでもありません。

 

ただ、毎月。

「応援しています」

と書いてくれる。

 

それが3か月続きました。

半年続きました。

そして、1年続きました。

 

1年続いた頃、僕の中で何かが変わりました。

これはもう、この声に応えないといけない。

そう思ったんです。

 

たった一人です。

しかも、大きなお金を払ってくれているわけでもありません。

毎月、ほぼ同じ言葉を残してくれるだけです。

 

でも、それが1年間続いた。

そこで僕の心に、もう一度火がつきました。

 

僕は動画の作り方を変えたわけではありません。

自分のエンジンのギアを変えました。

 

いつもより気合を入れる。

そして、動画を出すサイクルも速くする。

もう一度、このチャンネルを動かそうと思いました。

 

僕は、その視聴者さんの声に応えたかったんです。

すると、その人はすぐに反応してくれました。

動画が増えたことを喜んでくれました。

 

そして不思議なことに、チャンネルの勢いも少し戻ってきました。

翌月には、さらに回復しました。

その翌月には、もっと回復しました。

 

僕はこの出来事を見ながら思いました。

たった一人の「応援しています」が、止まりかけていた僕を動かしたんだな、と。

 

もちろん、チャンネルには3万人以上の登録者がいます。

再生回数もあります。

収益もあります。

 

YouTubeをやっていれば、そういう数字は目に入ります。

そして僕自身、数字が落ちていくにつれて、やる気を失っていました。

でも、僕の心にもう一度火をつけたのは、数字ではありませんでした。

 

画面の向こうにいる、一人の人でした。

 

その人が毎月、

「見ています」

「応援しています」

という声を届け続けてくれた。

 

僕は、その声に応えたかった。

だから、もう一度動画を作った。

いつもより気合を入れた。

いつもより速いペースで出した。

 

すると、その一人だけではなく、多くの視聴者がもう一度振り向いてくれました。

 

少なくとも僕は、この出来事をそう受け止めています。

発信を続けていると、数字が大きくなっていきます。

一人が100人になり、100人が1000人になり、やがて何万人という数字になる。

 

すると、ときどき忘れてしまいます。

その数字の向こう側に、一人ずつ人がいることを。

 

僕のチャンネルをもう一度動かしたのは、3万人という数字ではありませんでした。

毎月コメントを書いてくれた、一人の視聴者さんでした。

 

僕はこれから先、また数字が落ちることがあるかもしれません。

やる気をなくすこともあると思います。

 

それでも、この一年間のコメントのことは忘れたくありません。

一人の声に応えようとすることが、

結果として、もっと多くの人に届くことがある。

 

僕にとっては、それを教えてもらった出来事でした。

 

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